脚本にない性描写を“強行撮影”、問題作の裏側とは? 新型コロナワクチン接種の実態描くドキュメンタリーも話題

#タンゴの後で#ヒポクラテスの盲点#ミーツ・ザ・ワールド

2024 (C) LES FILMS DE MINA / STUDIO CANAL / MOTEUR S’IL VOUS PLAIT / FIN AOUT
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『ヒポクラテスの盲点』
(C)金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会

映画好きが集うエンタメサイト[ムビコレ]の人気記事をピックアップして紹介!

『タンゴの後で』より、本編映像が公開され話題に。また、ドキュメンタリー映画『ヒポクラテスの盲点』や杉咲花主演『ミーツ・ザ・ワールド』についての記事も大きな注目を集めた。

『タンゴの後で』問題シーンのリハーサルの様子とは 本編映像が公開に

『タンゴの後で』より、『ラストタンゴ・イン・パリ』で最も問題となったシーンのリハーサルの様子を描く本編映像が解禁された。

1972年公開のベルナルド・ベルトルッチ監督作『ラストタンゴ・イン・パリ』は、性の解放を描いた物語として大きな話題を呼ぶ一方、主演マリア・シュナイダーが19歳で脚本にない性描写を知らされぬまま強行撮影され、そのまま公開されたことで「芸術か、猥褻か」を巡る世界的論争を引き起こした。

今回解禁された映像は、問題のシーンに至るリハーサルの様子を収めたもの。監督の指示のもとセリフを演じるシュナイダーは力強く挑発をはねのけるが、その後の本番で彼女は不意を突かれ、抵抗も虚しく押し倒される。撮影は彼女の恐怖をよそに続行され、現場の冷淡な視線が記録されている。

新作ドキュメンタリー『MARIA』のジェシカ・パルー監督は「マリアの視点に焦点を当てた」と語り、彼女の屈辱を観客に体感させることを試みる。公開にあたり、夏木マリや本木克英、山崎ナオコーラら著名人もコメントを寄せ、マリアの怒りや尊厳の喪失に向き合う意義を訴えている。過去の事件を振り返る本作は、映画制作における人権と表現の自由の在り方を改めて問いかけるだろう。

・本番で突然押し倒され泣き叫ぶ女優…問題シーンの“リハーサル”の様子を描く『タンゴの後で』本編映像

接種後に心臓が溶けた患者も…?『ヒポクラテスの盲点』予告編公開

新型コロナワクチン接種をめぐる“見過ごされてきた問題”に迫るドキュメンタリー映画『ヒポクラテスの盲点』の予告編が公開された。大手メディアではほとんど報じられない接種後の後遺症や死亡例を取り上げ、科学的データと多角的な証言から、その実態を描き出す。

(C)「ヒポクラテスの盲点」製作委員会
(C)「ヒポクラテスの盲点」製作委員会

ワクチンの安全性は「重大な懸念はない」とされ、日本では7回目のブースター接種まで推奨された。しかし、現場では接種後に後遺症を訴える患者や遺族の声が絶えず、医師たちが真実の究明に立ち上がった。ほんべつ循環器内科クリニックの藤沢明徳氏、500人の患者を死なせなかった児玉慎一郎氏、京都大学名誉教授の福島雅典氏らは「ワクチン問題研究会」を発足し、データの検証や治療法開発に取り組んでいる。

予告編には、政府の推奨と並行して「接種後に心臓が溶けた患者もいる」と訴える医師や、効果を疑問視する研究者の声が登場。一方で「パンデミック下では最善の選択だった」と肯定する専門家の証言も収録し、反ワクチンや陰謀論とは一線を画す姿勢を強調する。“医学界の盲点”を突く本作は、コロナ禍を経た今こそ見逃せない問題を観客に突きつけるだろう。

・新型コロナワクチン接種による国公認死者数2000人超 後遺症被害と社会構造に迫る問題作

杉咲花、婚活に失敗し歌舞伎町へ!?『ミーツ・ザ・ワールド』場面写真

杉咲花主演、芥川賞作家・金原ひとみの小説を映画化した『ミーツ・ザ・ワールド』から、場面写真が一挙解禁された。

(C)金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
(C)金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会

原作は第35回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説で、金原作品の映画化は『蛇にピアス』以来17年ぶり。監督は松居大悟が務め、生きることを真正面から描く新境地に挑む。

杉咲が演じるのは、擬人化焼肉漫画に熱中しながらも、自分を好きになれず将来に不安を抱える27歳の由嘉里。婚活に失敗し、歌舞伎町で酔いつぶれた彼女を救うのが、希死念慮を抱えるキャバ嬢ライ(南琴奈)だ。由嘉里はライとルームシェアを始め、既婚のNo.1ホスト・アサヒ(板垣李光人)、毒舌作家ユキ(蒼井優)、BARのマスター・オシン(渋川清彦)らと出会い、異なる価値観に触れることで少しずつ変化していく。

公開された写真には、ライやアサヒと笑い合う姿、推し活に没頭する表情、母親(筒井真理子)との距離を感じさせる場面など、多面的な由嘉里の日常が収められている。杉咲は脚本打ち合わせ段階から積極的に参加し、台本や原作に徹底的に向き合ったという。熱量を込めて体現した由嘉里の姿に注目が集まる。

・杉咲花、婚活に惨敗し歌舞伎町で新たな世界と出会う! 金原ひとみ原作の映画化で新境地