ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織が勢ぞろい！ 青春映画の傑作『リンダ リンダ リンダ 4K』舞台挨拶で、松山ケンイチが名場面を再現？

文化祭でのお披露目3日前、トラブルから韓国人留学生をヴォーカルに迎えることになった女子高生たちが、ブルーハーツをステージで歌う……ゼロ年代を代表、いやエバーグリーンとなる青春映画『リンダ リンダ リンダ』が公開20周年を記念して、4Kデジタルリマスター版が全国公開となった。その前夜祭の舞台挨拶として、4人のメンバーと山下敦弘監督が登壇した。

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『リンダ リンダ リンダ』は人と人をつなぎ止める魔法のひとこと

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韓国人留学生・ソンを演じたペ・ドゥナ、ドラムの山田響子を演じた前田亜季、ギターの立花恵を演じた香椎由宇、ベースの白河望を演じた関根史織（Base Ball Bear）の4人がそろうのは、ほぼ20年ぶりだという。

この日のために韓国から緊急来日したペ・ドゥナは「本作が20年の時を経て4Kで再上映されると聞いて本当にうれしかったです。去年聞いた知らせの中で一番うれしいニュースでした。『リンダ リンダ リンダ』は心から愛する映画であり、私たちの輝ける若い頃の姿が映画の中に収められています。私にとってもとても大切な映画になりました」と満員御礼の会場に向かってしみじみと挨拶した。

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前田は「20年ぶりに4人揃って再会できたことが本当に嬉しいです。信じられなくて夢のような気持ちです。こうして20年経っても皆さんに愛される作品に出会ったことは、人生で幸せなことだと思っています」と感慨無量。

・【動画】【リンダ リンダ リンダ】20年ぶりに4人が再会！ ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、松山ケンイチ登壇／映画『リンダ リンダ リンダ 4K』公開前夜祭舞台挨拶

香椎は「上映が決まったのが去年で、ドゥナが来ることは最近知ったので本当にうれしくて。しかもチケット即完だと聞いてこんなに愛してくださっている皆さんが沢山いることを知れたのもうれしいです」と熱烈な支持に改めて驚いていた。

関根は「自分の本職はバンドマンで、そんな私が映画に出ること自体が人生で特別なことで、それだけでも信じられないことでした。その映画が20年間愛されて、こうして4人で集まってみんなでスクリーンで見られるなんて信じられない思いです」と胸いっぱい。

山下監督は「この4人が集まることは凄いこと！」と懐かしのメンバー集結に感激の想いを述べた。

撮影当時を振り返ってペ・ドゥナは「皆さんは私にボディーランゲージを通して家族のように接してくださいました。群馬県の前橋市に撮影で1ヵ月過ごしたわけですが、これをきっかけに海外に滞在しての撮影は怖くないことだと思うことができました」と明かした。

加えて「共演者の皆さんは私にとって大切な存在なので、今日の再会は緊張しましたが、当時の照れくさいような20代の頃に戻ったかのような気分で感動的でもあります」喜んだ。

これに関根が「20年ぶりの再会ですが、和気あいあいとしゃべれて楽しい時間を過ごしています」と言えば、前田も「自然とスッと当時に戻るような感覚だった」と笑顔。

香椎は「（関根や前田とは）家に来てくださったり、一緒にご飯を食べたり、ドゥナとは撮影後にドライブしたりもしました」と変わらぬ絆を感じさせ、和気あいあいの4人を横目で見ていた山下監督も「このメンバーが揃うのは本当にレア！ 僕自身、実はフワフワしています」と懐かしそうに目を細めていた。

『リンダ リンダ リンダ』は日本のみならず、海外でも大人気。4Kデジタルリマスター版の韓国公開も決定している。ペ・ドゥナは「韓国のファンにもたくさんお会いしたことで、映画とは人々に良い影響を与えることができて、感情に訴えかけられるものだと改めて知りました」と笑顔。

関根は本作の大ファンの1人である上白石萌歌に触れて「上白石さんから『邦画の中で一番好きな映画』と言ってもらえたのがうれしかった」と報告。

香椎は「取材の際に最初のきっかけとして記者の方から“『リンダ リンダ リンダ』が好き！”と言われると、“なんでも答えます！”という気になってしまう。『リンダ リンダ リンダ』は人と人をつなぎ止める魔法のひとことであり、作品です」と思い入れたっぷりだった。

すると、演者の一人である松山ケンイチが登壇者&観客に完全サプライズで花束を持って登場。韓国語でペ・ドゥナに告白するという、劇中の名場面を再現して会場を沸かせた。

これにペ・ドゥナは「とても楽しいサプライズ！ 大好きなシーンの一つを再現してくれて嬉しい」と大爆笑&大感動。当の松山は「山下さん、20年ぶりに告白を再現してみましたけれど、どうですか？」と確認すると、山下監督は「うん、OK！」と合格点を与えていた。

最後に松山は「すべてのシーンに青春があって、今思い返しても懐かしい感じがしない。あの青春が形を変えて今も続いているというか、ずっとあのまま。何も終わっていない。ずっと今。昔懐かし、ではない。今も青春です」と本作を評した。

山下監督は「作品の力があるからこそ、こうして20年ぶりに上映できる。監督した僕自身、元気をもらって明日から頑張ろうという気持ちになりました」とファンたちの熱量に感謝した。

『リンダ リンダ リンダ 4K』は現在公開中。