アラン・ドロン没後1年──23作品を3ヵ月一挙放送、スターチャンネルで特集スタート
2024年8月に、88歳で逝去したアラン・ドロン。フランス映画界が生んだ、世界に誇るイケメン映画スターである。BS10スターチャンネルが彼の没後1年を機に、代表作から秀作まで、彼の出演作23作品を3ヵ月に渡って一挙放送することとなった。
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『太陽がいっぱい』『冒険者たち』……世紀の美男子を堪能せよ!
フランス人俳優として1957年に『女が事件にからむ時』でデビューしたアラン・ドロンは、やがて世紀の美男子として世界中で一世を風靡し、日本でも大人気に。中年以降は渋い魅力で銀幕のスターとなった。
今でもアラン・ドロンは人々の思い出の中やスクリーンの中で輝き続けており、訃報を目にして改めて彼の作品を見たくなったという声も多い。
初月となる8月に放送される8作品は、『太陽がいっぱい』『冒険者たち[4Kリマスター版]』『レッド・サン』『チェイサー』『仁義』『ビッグ・ガン』『太陽が知っている』『さらば友よ』の8本。
とくに注目したいのは、ドロンが一躍スターになるきっかけを作った『太陽がいっぱい』。パトリシア・ハイスミスの原作小説を、『禁じられた遊び』の名匠ルネ・クレマン監督が映画化した名作犯罪サスペンスだ。
さらには、男の色気全開のドロンと、対照的に渋さ満載のリノ・ヴァンチュラ。2人の間で揺れ動く美女ジョアンナ・シムカスのアンニュイな存在感——ほろ苦い三角関係を描いた青春ドラマの秀作『冒険者たち』。
そして、日本の至宝・三船敏郎とチャールズ・ブロンソン相手にドロンが悪役に徹した『レッド・サン』も!
9月は『地下室のメロディー[HDリマスター版]』『若者のすべて[4Kレストア完全版]』『あの胸にもういちど』『パリの灯は遠く』『リスボン特急』『スコルピオ』『スワンの恋』『エアポート’80』の8作品。
老ギャングを貫禄たっぷりに演じた『望郷』のジャン・ギャバンと、血気盛んな若者役のドロンという、フランスを代表する2大スターが初共演を果たしたフィルム・ノワールの名作『地下室のメロディー[HDリマスター版]』は見もの。
『若者のすべて[4Kレストア完全版]』は、『ベニスに死す』のルキノ・ヴィスコンティ監督によるリアリズムに徹した演出のなかで、ナイーブな主人公を演じたドロンの美しさが光る人間ドラマだ。
そして、オートバイにまたがり愛人のもとへ駆ける若妻の熱情をエロティックな演出やサイケデリックな映像で描いた、実験性に富んだ伝説的ラブロマンス『あの胸にもういちど』は、ドロンと、黒革のライダースを着たマリアンヌ・フェイスフルのセクシーさに目を奪われることだろう。
10月は『サムライ』『最後の標的』『真夜中のミラージュ[4Kレストア版]』『プレステージ』『学生たちの道』『恋ひとすじに』『燃えつきた納屋』の7本。
ここではなんといっても、ドロンが巨匠ジャン=ピエール・メルヴィル監督と組み、無口でストイックな一匹狼の殺し屋の生き様を危険な魅力とともに描いたフレンチフィルムノワールの代表作『サムライ』は外せない。
また、ハードボイルドアクション『最後の標的』も見逃せない。脚本にも参加したドロンが、冷酷なだけでなく人間臭さのある殺し屋を演じ、色香る人妻カトリーヌ・ドヌーヴとのラブロマンスにも心引かれる。
これを機に、フランス映画黄金期のスター俳優ドロンの偉大なる軌跡を、改めて堪能したい。
「特集:没後1年特別企画:アラン・ドロンよ永遠に」はBS10スターチャンネルで8月より放送。
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