岸井ゆきの&宮沢氷魚、些細な会話が喧嘩の火種に? 夫婦のリアルな“あるある”に共感する『佐藤さんと佐藤さん』特報映像

(C)2025「佐藤さんと佐藤さん」製作委員会
(C)2025「佐藤さんと佐藤さん」製作委員会

岸井ゆきの、宮沢氷魚のW主演映画『佐藤さんと佐藤さん』。2020年公開の映画『ミセス・ノイズィ』でその人間の機微を絶妙に描き、監督としての手腕が注目されている天野千尋の最新作としても注目されている本作が、2025年11月28日より全国公開されることが決定。特報映像も公開された。

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「夫婦とは何か?」 笑って泣けて、ふと我が身を省みたくなる

本作は、“夫婦”という誰にとっても人生において一度は考えるテーマを軸に、人と人との関係を丁寧に、そしてヒリヒリするくらいリアルに描いたオリジナルストーリーだ。

佐藤サチ(岸井ゆきの)は、ダンス好きの活発なアウトドア派。佐藤タモツ(宮沢氷魚)は、正義感の強い真面目なインドア派。正反対な性格だがなぜか気が合い、程なくして付き合い同棲を始める。

そして5年後。弁護士を夢見るタモツは、司法試験を受けるが不合格が続く。だがあきらめず試験に挑戦したいというタモツを応援するサチは、一人孤独に頑張るタモツを助けようと、一緒に勉強をはじめる。

すると相変わらず不合格だったタモツとは反対に、サチが司法試験に受かってしまう。

申し訳ない気持ちのサチと、プライドがズタズタのタモツ。そんな中、サチの妊娠が発覚! ふたりは結婚することになるが……。

大学卒業後に会社員を経験後、2009年に映画制作を開始した天野千尋監督。初オリジナル長編映画『ミセス・ノイズィ』では隣人との危うい関係という社会問題をシニカルな笑いで包み、NYジャパンカッツ観客賞、日本映画批評家大賞脚本賞を受賞した。

その最新作は、岸井ゆきのと宮沢氷魚という、その演技力が高く評価されているふたりが主演ということも注目されている。

公開日決定とともに解禁された特報映像は、プロポーズシーンからスタート。

微笑ましく温かな空気が流れる一方で、次の瞬間、些細な会話が“喧嘩の火種”となる……。

サチが何気なくタモツに「トイレットペーパーないよー」と伝えると、タモツは「僕に買ってこいって命令しているの?」と痛烈な返答を放つ。

さらに脱ぎ捨てられた靴下をめぐって投げ合いの喧嘩が始まり、感情のぶつかり合いが激しさを増していく。

家事、育児、仕事、そして夢など、それぞれの不満やストレスが少しずつ積み重なって、ぶつかり合うこのやりとりは、夫婦のリアルで“あるある”の姿を映し出している。

「大好きなのに 愛しているのに ぐらっぐら」な夫婦の関係性が、天野監督ならではの笑いと切なさを交えて描かれており、映像を見れば、誰もが「わかる!」とうなずくことうけあいだ。

結婚とは、家族とは、そして、一緒に生きるとはどういうことなのか?

笑って泣けて、ふと我が身を省みたくなる一作だ。

『佐藤さんと佐藤さん』は2025年11月28日より全国公開。