イ・ジェフン&ク・ギョファン、限界超えた撮影を回想「走り続けた日々」に会場共感

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『脱走』
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竹中直人からサプライズメッセージ! イ・ジェフンと近く共演へ

韓国映画『脱走』のジャパンプレミアイベントが6月17日に新宿ピカデリーにて開催され、キャストのイ・ジェフンとク・ギョファン、メガホンをとったイ・ジョンピル監督が登壇。過酷だった撮影の裏話や日本への想いを語った。

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抽選応募で当選した観客が詰めかけた会場には、MCとイ・ジョンピル監督が登壇するが、主役であるイ・ジェフンとク・ギョファンの姿が見えない。MCを務めた古家正亨が、「あれ監督! イ・ジェフンさん、ク・ギョファンさんいませんが、脱走しちゃいましたか?」と伺う緊急事態!? しかし日本語で「ここだよ!」という声が聞こえてくると、2025年を代表する韓流スターの2人が客席から登場。観客たちは熱狂し、歓声が鳴り響いた。

舞台上に登壇したイ・ジェフンが「はじめまして、私はイ・ジェフンです。よろくお願いいたします」、ク・ギョファンが「こんにちは、ク・ギョファンです」、イ・ジョンピル監督が「私はイ・ジョンピル監督です。センキューべりーマッチ」と挨拶をすると、割れんばかりの拍手が送られた。

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昨年のファンミーティング以来の来日となり、主演映画のジャパンプレミアで2年連続の観客の前に立つイ・ジェフンは、「撮影やファンミーティングでは、日本に訪れていましたが、映画公開に合わせて来日するのが初めてとなり、今回劇場でお会いする事を出来て、とてもわくわくしています。客席をいっぱいにしてくれて、本当にありがとうございます。夢のようです」と、平日の夕方にも関わらず足を運んでくれた観客にお礼の言葉を述べた。

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2019年に開催された大阪アジアン映画祭以来の来日となったク・ギョファンは、「今回ご挨拶することができて、とても光栄に思います。みなさんにとってステキな時間になってくれると嬉しいです。日本の観客の皆様にご挨拶をすることができ、映画をお届けすることができて、とても嬉しいです」と、笑顔を見せながらコメントした。

イ・ジョンピル監督は、「2ヵ月前に札幌に行ったんですが、行ったことはないいんですけれど寒さが北朝鮮と似ているのかなと思いました。本日東京に来たんですけれども、東京は暑くてちょっと違うなと感じました。映画は疾走感があり、スピーディーに展開されますので、皆さん楽しんでいただければと思います」と語った。

続いて、事前にSNSで募った質問に対し、3人が回答した。

——撮影で辛かったり、大変なシーンで思わず脱走したくなったときはありますか? それはどんなシーンでしたか?

イ・ジェフン「タイトルにもありますように、ある場所から抜け出すための瞬間が描かれています。とにかくずっと走り続けているんですね。その走っている瞬間というのは、今にも息が止まりそうなんです。このまま息が止まってしまうんでないかという瞬間が、ずっと撮影中にありました。まるで自分の限界を突破している様な、そんな瞬間が多かったんです。脱走者として捕まってしまえば、それは死を意味します。とにかく生きるために、走り続けていたんです。全力疾走した作品としては、もう僕にとっては、最後になるんじゃないかなと思っています。本当にもう最初から最後まで、ひたすら走り続けてます」。

ク・ギョファン「イ・ジェフンさんが、自分の限界を突破して走り続けている時は、私は車の中にいながら、ずっと撮影をしていたんですね。その瞬間は、あまりにも申し訳なくて辛かったです」(手でハンドルを握るパフォーマンスをしながら)。

——3人に質問です。いまこの場から“脱走”したいほど、日本にきて行ってみたい場所や、やってみたい事はありますか?

イ・ジョンピル監督「沖縄に行ってみたいと思います。私は映画監督ですので、人がどのように暮らしているのか、生きているのか気になるんですね。こちらにいらっしゃる観客の皆さんは、日常生活があるにもかかわらず、ファンの気持ちでこちらにいらっしゃってると思うんですけれども、観客の皆さんのお家に行ってみたいです(笑)。我々は、映画制作人なので、本当に映画が大好きなんですね。この『脱走』を完成させて到着した場所、たどり着いた場所というのは、まさにこの映画館です。観客の皆様の前に立ちたかったので、まさに目的地にたどり着いたという感じです。これ以上脱走したとしても、他の所に行きたいとは思いません」。

ク・ギョファン「古風なカフェに立ち寄って、代表的な食べ物や飲み物を注文して、そこで時間をずっと潰しながら、街中歩いている人たちをずっと眺めてみたいです」。

イ・ジェフン「昨年撮影で静岡に訪れていて、今年は福岡、長崎、奈良に訪れており、長く撮影で滞在していました。考えてみますと、撮影や仕事で辛くなったり、少し何か息苦しくなったりした時には。いつも近い国である日本のことを考えていたような気がします。馴染みのある場所ですし、日本にずっと訪ねていきたいなと思っています。また一言で言えば、日本はパラダイスのような場所です。なぜならばどこに行っても、コンビニがあるからです」。

観客との交流を楽しんだキャストと監督たちだったが、ここでサプライズ演出。スクリーンに俳優・竹中直人が投影され、「アニハセヨ。ようこそ皆さん日本へ。私、竹中直人です。『脱走』素晴らしい映画でした。胸が締め付けられるというか、なんとも言えない愛にあふれた映画でもあり、そしてとてつもない疾走感。もう、ジェフンとギョファンのエネルギッシュな芝居に、ずっと私の眼は釘付けでした。最高の映画を本当にありがとうございました。もう一度見たい映画です。監督今度僕も使ってください。よろしくお願いします。竹中直人でした。失礼します」とメッセージが寄せられた。

イ・ジェフンは、「この場で詳細なお話ができないんですけれども、近いうちに皆さんにご覧いただける、とある作品で共演をさせていただきました。本当に小さい時に『Shall we ダンス?』という作品で、初めて竹中直人さんのことを知りました。『のだめカンタビーレ』といった数多くの映画やドラマの出演作を拝見してきました。いつも竹中さんの演技を見ながら、お腹を抱えながら笑っていたりしていたんです。本当に私たちに、喜怒哀楽を伝えてくれる俳優さんだと思っていて、とても印象深い方です。そんな憧れの竹中直人さんと共演できるということで、とても不思議な感覚を覚えましたし、現場では笑いが途絶えない現場になっていました。なのでぜひ皆さんにも、共演作に期待していただければと思います。また映画『脱走』をご覧いただき、サプライズメッセージをお送りいただけたことを、心から感謝申し上げます」と、はにかみ笑顔を見せながら感謝の言葉を述べた。

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イベントも終盤、最後にイ・ジェフンは「日本の劇場で皆さんとお会いすることができて、私はこの時間を一生忘れることができないと思います。いつも旅行をしていろんな国に行くたびに、現地の映画館に行っているんですね。東京でも、これまでインディペンデント系の映画館や、シネコンにも伺いました。映画館を訪れる度に、“いつかこの映画館で、自分の作品が上映されたらどんなにステキなことか”とずっと思っていました。劇場のストアには、出演映画のパンフレットが並んでいたり、映画を見るために足を運んでくださっている。それほど大きな幸せな瞬間というのは、実際にあるんだろうかと考えていたんです。まさに今この瞬間、その夢が実現しました。本当に本当にありがとうございます。とても幸せに思います。ぜひ皆さんには、映画『脱走』を楽しんでご覧いただけたら嬉しいです。そして映画を、たくさん愛していただけたら嬉しいです。皆様どうかお元気でずっと幸せでいらしてくらいらしてください。ありがとうございます」と、誠実さあふれるメッセージを送った。

続いてク・ギョファンは、「ある場面というのを、映像で記録することもありますが、目で記録して忘れられない瞬間というのもあると思います。まさにこの瞬間、僕はずっと記憶して、思い出として、この1日を残したいと思います。“カジャ”(韓国語で「行こう!」の意味)」と掛け声で締めくくくった。

イ・ジョンピル監督は「この映画は、北朝鮮の人が主人公だと思って見始めているうちに、観客自身の物語でもあるという事を感じて欲しかったです。国籍やイデオロギーを超えて、一人一人の暮らしや人生が似ているなというのを感じて欲しいです。幸せを求めて暮らす人々に向けて、メッセージを伝えたいと思いました。今回立会っていただた皆さんは、映画ファンだと思います。皆さんが本当の幸せを求めて、“脱走をしている脱走者”だと私は思っています。足を運んでくださいまして、ありがとうございました」と作品の魅力をアピールした。

『脱走』は現在公開中。