『ルノワール』主演の12歳・鈴木唯、英語の挨拶&馬の鳴き真似で記者会見を魅了!
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早川監督「最初に現れたのが鈴木さん」運命的なキャスティング秘話も
第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、世界の注目を集めた映画『ルノワール』。6月10日には、公益社団法人日本外国特派員協会にて記者会見が行われ、早川千絵監督をはじめ、主演の鈴木唯、共演の石田ひかり、リリー・フランキーが登壇した。鈴木は流暢な英語で挨拶を行い、さらに馬の鳴き真似を披露して、会場から大きな拍手が送られた。
・鈴木唯、石田ひかりらが登壇したた映画『ルノワール』記者会見の写真をすべて見る
11歳の沖田フキを演じた鈴木は、やや緊張した面持ちで登壇するも「今日はお越し下さりありがとうございます。皆様と共にいられることを嬉しく思います」と流暢な英語で挨拶し、拍手喝采となった。
そんな鈴木の起用理由を早川監督は「フキ役が決まらなければこの映画は撮れないと思って意気込んで大規模オーディションを始めたら、最初に彼女が来た。フキに最初に会ってしまうという幸運な瞬間でした」と運命的一目惚れだと告白。
鈴木はカンヌ国際映画祭が選ぶ「注目すべき10人の才能」にも選ばれたが、「とても光栄で凄く嬉しくて思い出に残って、これからも俳優を頑張りたいと思う兆しにもなりました」と感謝と意気込みを伝えた。
共演した石田とリリーについては、「石田さんからは、何も考えず普段通りにやってみるといいよと教わり、リリーさんら先輩の演技を見て、私もこんな演技をしてみたいと思うところもあったし、2人の演技を見習って私もどんどん上手になりたいと思いました」とリスペクト。するとリリーが「彼女は未成年なので20時までに帰らなければいけない! お世辞を言わせる時間がもったいないですよ!」と照れ隠しのジョークで笑わせた。
一方、フキの母・沖田詩子役の石田は鈴木について、「完成作を見た時に、私の知らない唯さんが沢山いました。彼女の素晴らしいところは、純粋にそこに存在することが出来るということ。大人になって色々なことを身につけた私には出来ないことが沢山あって、それをまざまざと見せつけられました」と絶賛。
フキの父・沖田圭司役のリリーも「フキは11歳ですが、この年頃の女の子は不安定で不完全で捉えどころのない形があるけれど、彼女はそれを安定した演技で魅せることのできる瑞々しい素晴らしさがあった。そんな唯ちゃんとフキの両方の成長を記録したこの映画も素晴らしいです」と賞嘆した。
また鈴木は、演じたフキとの共通点を聞かれると、「一番似ていると思うところは、素直なところ。思ったことを率直に行動に移すところは同じだと思いました」と分析。これにリリーは「フキよりも唯ちゃんの方が個性的ですよ!?」とニッコリ。
お気に入りのシーンを聞かれると「楽しかったシーンは林間学校の場面。撮影は同世代の人たちと一緒でお話をしたりして楽しかった。完成した作品を見て良いと思ったのは、ポスターにもある船で踊るシーン。フキが新しい場所で生き生きと楽しく華やかな感じで、そこが目に焼き付いて良いシーンだと感じました」と見どころに挙げ、演技をしている際の感覚については「何も考えていないというか、感情があり過ぎるわけではない、ちょうどいい感じです」と述べた。
劇中ではフキが馬の鳴き声をリアルに真似するシーンがあるが、これは鈴木にとっては特技だという。司会からおねだりされると、リアルな馬の鳴き声を生披露。鈴木は拍手喝采に恥ずかしがりながらも笑顔を浮かべていた。さらに印象的なおかっぱヘアについて聞かれると「私は小さい頃からおかっぱで、撮影時にもっと短くしたいと言われて短く切りましたが、それが案外気に入っていて撮影後もこの髪型です」とお気に入りだった。
一方、様々な作品で父親役を演じ、子役と触れ合う機会の多いリリーは、「この現場のスタッフ一同、彼女を子役として扱わないようにという暗黙の了解があった。彼女を女性として扱うことで彼女のもろさが見えやすくなったと思う」と回想。早川監督も「撮影中は彼女を一人の表現者として頼りました。私が教え諭して導いた感覚はなくて、唯ちゃんと一緒にフキというキャラクターを作っていきました」と実感を込めていた。
6ヵ国の共同製作という点も注目されているが、早川監督は「脚本を書いている時は非常にパーソナルな物語だと思っていて、世界の観客に受け入れられるかどうかは考えておらず、それよりも自分が見たいものを作りたいという思いが強かった。しかし制作の過程で各国の反応がとても良くて、これはどこの国の人の心にも届く映画だと実感しながら作っていきました」と話していた。
『ルノワール』は2025年6月20日より全国公開。
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