黒崎煌代がレッドカーペットに登場! 共演の木竜麻生、団塚唯我監督とともに初参加のカンヌ国際映画祭を満喫

#カンヌ国際映画祭#団塚唯我#木竜麻生#見はらし世代#黒崎煌代

写真左から:黒崎煌代、団塚唯我監督、木竜麻生(C)Olivier Vigerie
写真左から:黒崎煌代、団塚唯我監督、木竜麻生
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写真左から:黒崎煌代、団塚唯我監督、木竜麻生(C)Olivier Vigerie
(C)ALLAN ABANI
(C)KAZUKO WAKAYAMA
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監督週間に選ばれた日本映画の監督の中で、史上最年少の団塚唯我監督

2023年度後期のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」で俳優デビューを果たし大きな話題となった、黒崎煌代の初主演映画『見はらし世代』が、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、世界初上映された。

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本作は、26歳の新鋭・団塚唯我監督のオリジナル脚本による長編デビュー作。 カンヌ国際映画祭「監督週間」では、日本人史上最年少での出品となる。再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母親の死と残された父親と息子の関係性を描いた本作で主人公・蓮を演じるのが黒崎煌代だ。蓮の姉・恵美を数々の映画新人賞に輝く若手実力派の木竜麻生が演じる。

現地時間5月16日には、カンヌ国際映画祭に、黒崎煌代、団塚唯我監督が登場。その日に実施された公式上映にて満席の会場の800人以上の観客へ向け、映画をお披露目した。

団塚唯我監督(写真手前)
(C)KAZUKO WAKAYAMA

団塚がフランス語で、「こんにちは、『見はらし世代』の監督の団塚唯我です。フランス語のタイトルは『Des Fleurs Pour Tokyo』です」と挨拶を送ると、大きな拍手が送られた。そして「フランス語の練習をしていて、日本語の挨拶はあまり考えていませんでした」と告げると会場は笑いで包まれ、「この映画はすごく個人的な実感から始まったのですが、スタッフやキャストたちのアイデアがあって、ここ(カンヌ)までこられたと思います。改めてスタッフ、キャスト、そして私の家族に感謝を申し上げます」と感謝の思いを口にした。

そして、黒崎もまずはフランス語で挨拶。続けて「まだこの映画を見ていないんです。だから、すごくドキドキしています。皆さんと一緒に、今日は楽しんで見たいと思います」と、自身もワールドプレミアで初鑑賞であることを明かした。

黒崎煌代

黒崎煌代
(C)KAZUKO WAKAYAMA

映画『見はらし世代』の公式上映が行われたThéâtre Croisettetheには、会場満席の800人以上の観客が集まり、いよいよこのカンヌの地でのワールドプレミアが開催。上映後は、約7分間のスタンディングオベーションとなり、観客からは惜しみない拍手が送られた。

ワールドプレミアを終えた団塚監督は、「初めての長編映画で、このカンヌの地で上映できるというのが本当に夢のような感動がありました。この監督週間という部門で、実際の観客の方にも温かく迎え入れていただけたので、ほっとした気持ちというのが今の率直な感想です」と胸の内を明かした。さらに、「初めて世界中の方々に見ていただいて、すごく温かく受け入れてくださったなというのが印象なので、これから『見はらし世代』がもっと遠くのほうまで広がっていくことを、スタッフ一同僕も含め全員が祈ってると思います。本当にこれからが楽しみです」と満足げに語り、作品のさらなる広がりを願った。

黒崎も、ワールドプレミアについて、「本当に感動しました。これから初めて見る観客の皆さんの真ん中で、一緒に完成した映画を初めて見ました。すごくドキドキしていたのですが、たまに笑いが起きたりもして、笑い声が起きる度に安心して監督の膝をついたりしました(笑)」と喜びをにじませ、そして、初めて映画を見た感想を問われると「東京の今の風景と今の若者たちと生活がすごく詰まった作品になっていると思うので、数年後に見ても、あのときはこうだったなと思えるように、世代を超えた面白さが伝染していくような映画になるんじゃないかなと思います。本当にワクワクしていて、感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びと感謝を口にした。

レッドカーペットに黒崎「やっぱりテンション上がった」

公式上映に続き、現地時間5月18日には、同映画祭のレッドカーペットに、黒崎煌代、木竜麻生、団塚唯我監督が登場。主演・黒崎煌代と団塚唯我監督は、タキシードに身を包み、また映画では黒崎演じる主人公の姉を演じた木竜麻生は、小津安二郎監督作品での衣装を手がけるなどした染織工芸家の浦野理一氏による振袖を着用し、カンヌの夜を美しく彩った。

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カンヌ国際映画祭には初参加となる3人だが、レッドカーペットを終えた感想を聞かれると、黒崎は「やっぱり、テンションも上がりましたね。大きい音やたくさんのカメラがあって、緊張するのかなと思っていたのですが、映画祭スタッフも歩く前にテンションを上げてくれて、3人でも『楽しもう!』と話していたので、実際に楽しむことができたと思います!」と興奮冷めやらぬ様子。

木竜は「一瞬のことであっという間に時間が過ぎてしまったのですが、カーペットを歩いたあとに、団塚監督が小声で『映画作ってよかった』とおっしゃっていたので、私はそれが聞けて満足です」と明かした。監督の団塚も「あっという間でしたが、すごく楽しく3人で歩くことができてよかったです」と充実感を口にした。

いよいよ終盤が近づいてきている映画祭について、改めて団塚は「日差しが強くて暖かくて、とても晴れやかな場所ですね」と現地を満喫できている様子。木竜は、「初めての参加ですが、街全体がすごく盛り上がっているのを肌で感じられています。街にとっての映画祭の存在の大きさを感じます」と口にし、黒崎も「小さい頃からスターの集まる場所だと思っていました。実際にスターの方々が集まって、街や観光客の方々が『見つけてやるぞ!』という感じでスターを探している様子は緊張感があって面白いですね」と街全体の熱気について語った。

『見はらし世代』は2025年秋より全国公開。