【週末シネマ番外編】大作からリバイバルまで、お正月に見たいオススメ映画(後編)

『宇宙人ポール』
(C) 2010 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
『宇宙人ポール』
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『ニューイヤーズ・イブ』
(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.
『宇宙人ポール』
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『ミツコ感覚』
(C) 2011 GEEK PICTURES

前編で紹介した『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』や『アンダーグラウンド』などに続き、今回は、恋人や友人と見たいお正月映画4本をご紹介!
 まずは友だちと楽しんで欲しい2本。しかも2本とも映画好きなお友だちとぜひ。

●『宇宙人ポール』
 誰と見ても楽しい1本だが、SFファンの友だちと行けば楽しさ倍増必至の作品。SFオタクのクライブとグレアムはコミックの祭典「コミコン」を楽しんだ後、アメリカ中西部のUFOスポット巡りへと出かける。途中、かの有名なエリア51付近で、彼らはポールと名乗るホンモノの宇宙人と遭遇することに! 60年前に地球に墜落し、故郷に帰りたがっているポールを、クライブとグレアムは助けようとするのだが……。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』などの迷コンビ、サイモン・ペッグとニック・フロストが主演と共同脚本を兼ねたコメディ。散りばめられたSF映画へのオマージュや豪華ゲストのカメオ出演はもちろん、きっちり作り込まれた物語に、最初から最後まで惹きつけられっぱなし!
[動画]『宇宙人ポール』予告編

●『ミツコ感覚』
 こちらは映画好き、映画通な人と楽しみたい1本。正月に相応しい作品かと聞かれれば否なのだが、新しい才能を知りたい、発見したい人にはオススメ。
 カメラ学校に通っているミツコは姉のエミと2人暮らし。一軒家に住んでいるが、家庭環境が少々複雑で、もうすぐ家から出ていかねばならない。ある日のこと、ミツコに変な男が声を掛けてきた。嫌がるミツコだが、偶然出くわしたエミに対して、その男は同級生だと言い出す。
 描かれるいびつな人間関係に、最初から最後まで目が離せない独特の世界観を持った作品。山内ケンジ監督のデビュー作だが、ソフトバンクの「白戸家」シリーズ等を手掛けてきた人気クリエイターだけのことはあり、早くも次回作が見たくなる。
[動画]『ミツコ感覚』予告編

最後に、年の初めから恋人と過ごせる幸せな方たちに捧げる2本。

●『50/50 フィフティ・フィフティ』
 主人公が生存率50%のガンを宣告されるという難病モノを、ハートフルなコメディに転換してみせた秀作。難病モノは個人的に好きではないし、みなさんも正月から見たい作品でもないだろう。しかし本作の場合は、いわゆる“泣かせよう”とするドラマにあらず。コメディ俳優セス・ローゲンの親友で、ガンを克服した脚本家ウィル・ライザーの実話を基にしているのだが、暗さがないばかりか、ユーモアさえ感じさせる。『(500)日のサマー』で日本でも人気を得たジョセフ・ゴードン=レヴィット扮する主人公もキャラクターにぴったり。近年、『インセプション』や『メタルヘッド』にも出演している彼だが、やはりこうした等身大の青年の役柄がよく似合う。また親友を演じるのは、実際にウィルを支えたセス・ローゲン。
[動画]『50/50 フィフティ・フィフティ』予告編

●『ニューイヤーズ・イブ』
 そのものズバリなタイトル通り、大みそかの1日を追った群像劇。『バレンタインデー』でも特別な1日を群像劇で切り取ったゲイリー・マーシャル監督が、今度はそれぞれに事情を抱えた8組の人々の物語を、“希望”をテーマに綴る。出演は、ロバート・デ・ニーロ、ヒラリー・スワンク、サラ・ジェシカ・パーカー、ザック・エフロンらと豪華。
 除夜の鐘の音を聴きながらの年越しも日本人らしくていいが、アメリカの弾けたカウントダウンに憧れている人も多いはず。本作では2010年の12月31日に撮影した、タイムズスクエアでの実際のカウントダウンの映像が使われており、NYのカウントダウンを一緒になって堪能できる。そのほかにもNYの有名スポットが数多く登場。正月らしい華やかな気分に!
[動画]『ニューイヤーズ・イブ』予告編

(文:望月ふみ/ライター)

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