陰謀論者が女性CEOを“宇宙人”と断定!『哀れなるものたち』ランティモス監督が描く狂気の心理戦

#アリ・アスター#エマ・ストーン#ブゴニア#ヨルゴス・ランティモス#映画

(C)2025 FOCUS FEATURES LLC.
『ブゴニア』
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『ブゴニア』
『ブゴニア』

エマ・ストーンが丸坊主で挑む極限の誘拐サスペンス

『ミッドサマー』(19年)のアリ・アスターと、『パラサイト 半地下の家族』(19年)の製作チームをプロデューサーに迎え、『ラ・ラ・ランド』(16年)のエマ・ストーンが主演し、『哀れなるものたち』(23年)で世界を席巻したヨルゴス・ランティモス監督がメガホンを取る誘拐サスペンス『ブゴニア』。本作が2026年2月13日より日本公開されることが決定し、あわせて本ポスターと予告編が解禁された。

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『女王陛下のお気に入り』(18年)で人間存在の真実をあぶり出し、『哀れなるものたち』で世界を魅了したヨルゴス・ランティモス。一躍、映画ファン最注目の監督となった彼が、今回も誰も見たことのない痛快な傑作を生み出した。

ランティモスと製作でタッグを組むのは、狂気のその先を描いた『ミッドサマー』(19年)『エディントンへようこそ』(24年)で監督を務めたアリ・アスター、そして『パラサイト 半地下の家族』(19年)の製作チーム。この最強の布陣が、韓国の伝説的カルト映画『地球を守れ!』(03年)を、これ以上ないほど現代的なエンタメ作品へとパワーアップさせた。

『ブゴニア』

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世界の未来を握るトップリーダーとして知られる製薬会社のカリスマCEO・ミシェルが誘拐される。犯人は、ミシェルが地球を侵略する宇宙人だと信じてやまない陰謀論者のテディと、彼を慕う従弟ドン。2人は彼女を自宅の地下室に監禁し、宇宙船に連れて行けと迫る。ミシェルの星の皇帝と会談し、地球から撤退するよう交渉させろというのだ。

頭脳明晰で心理学の学位も持つミシェルは、何とか2人を言いくるめようとあの手この手で抵抗する。だが、一歩も引かない両者の駆け引きは二転三転し、やがてテディの隠された過去が暴かれ、ついに互いに命がけの戦法に打って出る。

被害者となるカリスマCEOのミシェルを演じるのは、ランティモスとは5作目のタッグとなるオスカー俳優エマ・ストーン。本作では製作も兼ねる彼女は、陰謀論者に囚われた人質を演じるため髪を剃り、丸坊主姿に変身。演技の限界を自ら更新し続け、誰もたどり着けない領域へと踏み込む。

彼女を“地球を侵略しに来た宇宙人”だと信じて疑わない誘拐犯の2人組には、『憐れみの3章』(24年)や『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24年)で圧倒的な存在感を放ったジェシー・プレモンスと、オーディションで大抜擢された新星エイダン・デルビスが抜擢された。

「お前は宇宙人だ」と言い張り、まともな会話がまったく成立しない犯人たちと、知恵で彼らを言いくるめようとする人質ミシェルの攻防。「助かりたければ地球から撤退せよ」という支離滅裂な要求を突きつける犯人を相手に、ミシェルはどう切り抜けるのか?

『ブゴニア』

今回解禁されたポスタービジュアルは、エマ・ストーン演じるCEOミシェルに赤い血と黄色いハチミツが降りかかる、圧倒的に大胆なデザインとなっている。印象的なタイトル『ブゴニア』は、死んだ牛からハチが生まれたという古代ギリシアの信仰に由来するもので、誘拐されたミシェルに降りかかる“予測不能な展開”を暗示するようなビジュアルだ。

また、予告映像は、2024年の大ヒット曲チャペル・ローン「Good Luck, Babe!」に合わせて闊歩するミシェルの姿からスタートする。マックイーンのスーツ、ルブタンの靴、サンローランのバッグに愛車のベンツと、美容も護身も抜かりない彼女は、まさに世界の経済を握るトップリーダー。しかしその自宅に、不気味な面をつけた2人組が侵入し、“地球防衛本部”へと誘拐されてしまう。

ミシェルを宇宙人だと言い張る誘拐犯たちとの噛み合わない会話劇、そしてその先に待ち受ける衝撃の展開を予感させる映像となっており、本予告への期待は高まるばかりだ。

そしてこの度、アカデミー賞の前哨戦として知られる第83回ゴールデングローブ賞で、本作がミュージカル・コメディ部門の作品賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、主演男優賞(ジェシー・プレモンス)の3部門にノミネートされた。授賞式は現地時間1月11日に開催。3月の米国アカデミー賞へと続く本年度の映画賞レースに、本作が堂々と名乗りを上げた形だ。今後ますます注目が集まることは間違いない。

『ブゴニア』は2026年2月13日より全国公開。

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