向井康二「目を合わせると“好き”を思い出してしまう」 『(LOVE SONG)』で見せた繊細な役作りを語る

#(LOVE SONG)#BL#Snow Man#チャンプ・ウィーラチット・トンジラー#向井康二#森崎ウィン

(C)2025『(LOVE SONG)』製作委員会
『(LOVE SONG)』
『(LOVE SONG)』

森崎ウィンとの共演に笑顔、チャンプ監督も「完璧な作品にしてくれた」と絶賛

森崎ウィンと向井康二(Snow Man)がW主演を務める日タイ共同制作のピュアラブストーリー映画『(LOVE SONG)』より、森崎&向井&チャンプ監督のスペシャルインタビュー映像を紹介する。

・向井康二、オフショットで見せた自然体の表情 『(LOVE SONG)』キャストと過ごす温かな時間

本作は、東京とバンコクを舞台に未完成のラブソングが2人の運命をつなぐピュアラブストーリー。世界的な人気を誇る大ヒットBLドラマ『2gether』を手掛けたタイのチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督がメガホンを取り、日本とタイを代表するスタッフ&キャストが集結した日タイ共同制作作品だ。

バンコク勤務を命じられた化学メーカーの研究員・ソウタは、渡航初日、大学時代に突然姿を消した初恋の人・カイと偶然の再会を果たす。あの頃、カイが奏でていたメロディは、今もソウタの心の奥で繰り返し響いていた。

カメラマンとして活躍し、音楽も続けていたカイは、思いがけない再会に心を揺らす。喧騒と静寂が交錯するバンコクの街で過ごすうちに、6年という空白の時間が埋まっていく。だが、何事にも慎重なソウタは、かつてのカイへの叶わぬ片想いの痛みから、「きっと叶わない」と心に蓋をしてしまう。

以前と変わらず接しようとするソウタだったが、異国で自立し、たくましくなったカイの姿に思わぬ距離を感じてしまう。そんな中、カイが学生時代から作り続けてきた“好きな人に最初に聴かせたい”未完成の曲を初めてライブで披露するという噂を耳にする。

ソウタの胸に行き場のない想いが押し寄せる。お互いを想いながらも、すれ違ってしまう2人。その両片想いの恋は、やがて——。

W主演を務めるのは、ともにアジアにルーツを持つ森崎ウィンと向井康二。さらに、及川光博、藤原大祐、齊藤京子、逢見亮太、筒井真理子といった日本人キャストに加え、タイで若者を中心に人気を集めるミーン・ピーラウィット・アッタチットサターポーン、ファースト・チャローンラット・ノープサムローン、ミュージック・プレーワー・スタムポンら、国際色豊かなキャストが集結する。

『(LOVE SONG)』

(C)2025『(LOVE SONG)』製作委員会

今回紹介するのは、主演の森崎ウィン・向井康二、そしてチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督のスペシャルインタビュー映像。作品に込めた想いから撮影中の思い出、そして本作の核となる“視線と歌”についてなど、ここでしか聞けない本音が詰まった内容だ。

完成した映画を見た感想について、森崎は「本当に映像が綺麗で、初めて見たときは撮影当時の思い出がすごく蘇ってきて、“こんなに綺麗に仕上げてくれたんだ”と感謝しています」としみじみ。

向井は「(単独での)W主演は初めて。“大きなスクリーンで自分が主演の映画を”という夢が叶い、ありがとうございます。タイのハーフとして“タイの作品に出たい”という夢も叶えられて、チャンプ監督に感謝しています」と笑顔で語る。

チャンプ監督も「完璧な作品にしてくれた2人に、とても感謝しています」と賛辞を贈った。

森崎についてチャンプ監督は「初対面の印象は真面目で情熱的。撮影中は全力で演じてくれたし、(食事のシーンでは)何でもおいしそうに食べていました。現場で幸せそうに過ごしていました」と評価。

すると森崎と向井は、ナイトマーケットでのデートシーンで屋台の“虫料理”を食べたことを思い出したようで、「虫のことですかね…」と苦笑い。チャンプ監督が「虫は大好物でしょ?」と聞くと、森崎は「いえ、大っ嫌いです!」とすかさず返答。「プロの役者なので、いい食べっぷりでした」と監督がフォローすれば、向井が「僕らも監督に食べさせましたからね」としてやったり。

さらに、なかなかカットをかけなかったチャンプ監督に理由を追及すると、「2人がロマンティックな雰囲気で、見ていた私まで幸せな気分になってカットをかけたくなかった」と回答。笑顔で答える監督に、2人はもう笑うしかない状況に。

『(LOVE SONG)』

一方、向井についてチャンプ監督は「初対面からタイ語で会話しました。楽しい人だから、撮影もきっと楽しくなると思いました。でもカイを演じる時は『5、4…アクション』の瞬間に目つきが変わり、魅力的で物静かなカイになりました。見ていて私自身もカイに恋をしたほど」と称賛。「カイがステージで歌った曲にも魅了されました。ソウタが恋に落ちるのも当然。演技も魅力的でした」と太鼓判を押す。

森崎は演技のポイントを「素が出るのは、カイの前でだけということを意識しました」と明かす。向井も「普段の自分と違うキャラクターなので、声の低さや目線を意識しました。ソウタと目を合わせると“好き”なのを思い出してしまうから、目を合わせたいけど合わせない——そこを意識しました」と丁寧に言葉を選んだ。

2人の本作へのアプローチにチャンプ監督はうなずきつつ、「ソウタとカイのキャラクターは全く違います。性格も考え方も正反対。カイは無口で、『LOVE SONG』はソウタへ自分の想いのすべてを伝えるための歌。2人は視線で想いを伝え合っていました。他の人に向ける視線とは明確に違います。2人が見つめ合う時は特別な意味を持ちます。だからこの曲は、カイのソウタへの気持ちを最大限に伝えるものです。この曲は特に心を込めて作りました。『(LOVE SONG)』という映画のメッセージそのものだからです」と本作のキャラクター設計や、劇中歌「LOVE SONG」について語った。

「絶賛片想い中のものは?」という問いに、チャンプ監督は「あの撮影現場に、今でも片想いをしています。初恋みたいでした」とロマンティックに回想。

森崎は「“片想い”って、出会いの瞬間は拒絶しがちだけど、なくなると求めている自分に気づく」と前置きしつつ、「あのシーンで食べた“虫”に片想いしてるのかも」と答え、3人で大笑いになった。

向井は「なかなか会えない姪っ子への片想いかな。懐いている時期もあるけど、会えなくなると心の距離ができちゃう」と照れ笑い。

最後に、森崎と向井は口を揃えて「感謝です。日本で映画を撮ってくれて、ありがとうございます」と監督へ感謝を伝えた。

チャンプ監督は「この映画は“恋の歌”がテーマ。撮影中、日本の俳優・スタッフと親しくなり、そこで感じた自分の気持ちを“恋の歌”にしました。撮影中に皆さんへ感じた愛情と、劇中の2人の愛を歌で同時に表現しています」と、劇中の音楽への自身の関わりも明かした。

『(LOVE SONG)』は2025年10月31日より全国公開。