錦戸亮が弁護士役に! “性転換手術”裁判に挑む衝撃作『ブルーボーイ事件』予告編公開

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(C)2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会
(C)2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会

1960年代の高度経済成長期の日本で、国際化に向け売春の取り締まりを強化するなか、性別適合手術(※当時の呼称は性転換手術)を受けた通称ブルーボーイたちを一掃し街を浄化するため、検察は手術を行った医師を逮捕——という実際に起こった事件をもとに映画化した映画『ブルーボーイ事件』の本予告が解禁された。

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尊厳と誇りをかけ、性的マイノリティの人々は闘った

1960年代の日本は、性別を変えることは、明確に認められていなかった。

この時代に、性別適合手術を行った医師の裁判で、手術を受けた女性たちの“幸せか不幸か”が議論された。

そんな裁判は後にも先にも存在しない。証言台に立ったのは、性別適合手術を受け、恋人の若村(前原滉)と幸せな日々をおくっていたサチ(中川未悠)。

弁護士の狩野(錦戸亮)から証人として出廷してほしいという依頼を受けた当初、サチは「私は今、女として静かに生きています」と葛藤しながらも断る。

サチのかつての同僚・アー子(イズミ・セクシー)は「何も隠さずに素直に生きられたら素敵だと思わない?」と自由に生きられる世の中を夢見ていた。

そんなアー子にブルーボーイの元締めであるメイ(中村中)は「あんたの話は全部夢物語なのよ」と現実に目を向けるように厳しく言い放つ。

“多様性”という言葉が叫ばれるはるか以前の話である。

同じ境遇であっても考え方はさまざまでブルーボーイの中でも困惑が広がっていくなか、サチはアー子に背中を押されるように証言をすることになる。

しかし、証言台に立つことで弁護士から激しく尋問され、記者に追いかけられ憶測の記事が飛び交う事態に発展してしまうのだ。

サチは若村との幸せな日常を投げ出してもこの裁判に向き合うことを決意するが、彼女はなぜ証言し続けたのか。

そして、裁判官の「あなたは今、幸せですか」という問いかけにサチはなんと答えるのか…。

今回、本予告と合わせて、物語の重要なシーンを切り取った場面写真も解禁となった。

現代以上に性的マイノリティの人々に対する激しい差別が横行していた時代、自らの尊厳と誇りをかけて司法と、そして世間と闘った知られざる女性たちの物語を、彼女たちの声と真摯に向き合いながら社会派エンターテインメントに昇華した本作は、多様性へのバックラッシュの嵐が国内外で吹き荒れる現代に、差別や偏見についてもう一度問いかける作品だ。

『ブルーボーイ事件』は2025年11月14日より全国公開。