4年間の猛特訓の末、ノースタントのアクション映画に主演
- ありきたりなアクションとはひと味違う、スタントなし、真剣勝負の生身のアクションが炸裂する『チョコレート・ファイター』。本国タイでは『レッドクリフ Part1』をダブルスコアで上回る大ヒットを記録した作品だ。『マッハ!』(03)『七人のマッハ!!!!!!!』(04)でアクション・ファンの度肝を抜いたタイの鬼才プラッチャヤー・ピンゲーオ監督の最新作で、これまでの作品とは違い、主人公は女性。しかも、可憐で繊細な美少女が、愛する母親のために強者たちを次々となぎ倒すのだ! そんな最強少女を演じたのが“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン。テコンドーの名手で、ピンゲーオ監督に見出された彼女は、この映画のために4年間に渡る猛特訓を受けたという。本作により、タイで大ブレイクした彼女に話を聞いた。
-
- ──この映画で、一夜にしてスターになったわけですが、感想は?
- ジージャー:私のことを知っている人が増え、どこに行っても、みんなが私に気づくようになりました。なので、言動に注意したり、相手の気持ちをよく考え、前後左右に配慮した上で行動するようになりました。でも、実際の生活は前と変わらないし、私自身も変わっていません。
- ──みんなが自分のことを知っているというのは、どんな気分ですか?
- ジージャー:みんなに声を掛けてもらうと、元気になります。若者が集まる街に行くと、みんなから「ジージャー! ジージャー!」と、まるで長年の友だちのように声を掛けられます。だから私もノリ良く、「ハ〜イ!」って感じで知り合いのように応えたりするんです。一緒にいる友だちが、「え!? 知り合いなの?」と聞くけど、「ううん、全然!」って答えるの(笑)。
-
- ────18歳から始めた特訓がハードで、恋愛ができないのが悩みだったと聞きましたが、今はどうですか? また、もし結婚するとしたらどんな人が理想?
- ジージャー:これでも、いろいろな人からお誘いくらいはあるんですよ(笑)。でも、結婚はしない予定です。冗談かもしれないけどね(笑)。相手に望む条件は、きちんとした人、話を理解し合える人、浮気者でない人、私のことを愛してくれる人です。私のリクエスト、多すぎます? 外見について言うと、ハンサムではない方がいいんです。それから、パーフェクトではない人。なぜなら、私がパーフェクトではないから(笑)。笑顔が優しくて、温かい気持ちにさせてくれる人がいいですね。
-
- ──激しいアクションが満載ですが、撮影で一番大変だったことは?
- ジージャー:大変だったのは、(終盤の)ビルの4階の軒先でのアクション。難しかったですね〜。それから、左目の真上に蹴りが入ってしまったときは大変でした。血が出るというよりも、上まぶたの皮が破れてはがれてしまって。あぁ、これは目がつぶれたかな……と思ってそっと目を開けてみたら、目が見えたのでホッとしました。
-
(09/05/01)
|

“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン
1984年3月31日生まれ、タイのバンコク出身。11歳でテコンドーを習い始める、96年のバンコク・ユース・テコンドー大会で金メダルを獲得。『七人のマッハ!!!!!!!』のオーディションを受けた時に、監督に才能を見出され、4年間の特訓を経て『チョコレート・ファイター』でデビュー。一夜にしてタイのトップスターに。“ジージャー”はニックネーム。
ジージャー インタビュー動画を見る




『チョコレート・ファイター』
2009年5月23日より新宿ピカデリーほかにて全国公開
(C) 2008 Prescott Productions, LLC All Rights Reserved

|