『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』DAIGOインタビュー

DAIGOが語る“人生の3つの奇跡”とクリスマスの思い出とは?

#DAIGO#きかんしゃトーマス

DAIGO

最高のタイミングで最高の作品にめぐりあえた

「きかんしゃトーマス」の最初の絵本がイギリスで発売されてから80周年を迎えたこの冬、初めてのクリスマス・ムービー『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』が公開される。ある子どもからサンタへの手紙を届けるため、郵便貨車を引くパーシーがトーマスたちの力を借りて奇跡を起こそうと奮闘する物語で、クリスマスシーズンに親子で見るのにぴったりの心温まるハッピーな作品だ。

きかんしゃトーマス

『映画 きかんしゃトーマス サンタをさがせ!パーシーのクリスマス急行』
2025年12月12日より全国公開
(C)2025 Gullane (Thomas) Limited.

今作のゲスト声優としてサンタクロース役を演じているのはDAIGOで、2016年公開の『映画きかんしゃトーマス 探せ!!謎の海賊船と失われた宝物』で紫色のタンク機関車ライアン役を務めて以来、9年ぶりに「きかんしゃトーマス」の世界に戻ってきた。そんな彼に、作品への思いやクリスマスにまつわるエピソードなどを聞いた。DAI語も飛び出す愉快で和やかなインタビューの様子をお届けする。

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DAIGO×倉田瑛茉(5歳)が“ホッホッホー”!『きかんしゃトーマス』イベントで可愛すぎる掛け合い

──「きかんしゃトーマス」には2回目の出演ですが、このシリーズに対する思いや今回のオファーを受けた感想をお聞かせください。

DAIGO:僕自身、トーマスを見ていましたし、大好きな作品です。9年前の映画はちょっとリアルな絵柄のトーマスですが、今回の映画は2Dのアニメに変化していて、それもまたかわいいですし、子どもたちにもフィットするんじゃないかなと思います。どちらも素敵ですよね。9年前の僕は結婚したばかりでしたが、今は子どもが2人いて、下の子は男の子で車とか電車が大好きな時期なので、まさに最高のタイミングでオファーをいただきました。子どもたちは案の定、トーマスをめちゃくちゃ好きになっています。もしオファーが20年後だったら、僕も70歳近くなっていて子どもたちも成人しちゃってたので、最高のタイミングで最高の作品にめぐりあえたという思いです。

──子どもの頃から好きでご覧になっていた作品のキャラクターに自分が声をあてる、というのはどのような感じなのでしょうか。
DAIGO

DAIGO:本当にハッピーですよね。僕自身はミュージシャンを志して19歳で音楽を始めましたが、その頃に描いていた未来予想図に「きかんしゃトーマス」の映画でアフレコができる、というのは思いもしなかったですから。自分という機関車が思わぬ方向に走っている、ということもまた人生の楽しいところだと感じましたね。

──今回はサンタの役ですが、どのようなことを意識して声をあてられましたか?
きかんしゃトーマス

DAIGO:サンタさんは大事な存在ですよね。タイトルにも「サンタをさがせ!」って書いてあるくらいですし、物語のキーになる役なので、映画が良くなるもならないも僕のアフレコ次第だという思いで取り組みました。サンタさんについては、僕は最初、80代後半くらいのおじいさんを想像していたのですが、監督から「元気いっぱいでみんなに力を送ってあげられるような希望にあふれたサンタクロース」というお話を聞いて、なるほど、と思ったんです。実際の絵を見たら、恰幅のよいサンタさんだったので、風船で膨らんだかのような自分をイメージして元気よく声を出すことを意識しました。「ホッホッホー」と言うセリフが、けっこう難易度が高かったです。これまで生きてきて「ホッホッホー」って言う機会はなかったので。でも、何回も言っているうちに楽しくなってきたんです。この「ホッホッホー」は、「ここにいるよ」という感じなのか「その通りだよ」という感じなのか、といったことを意識しながら演じたので、その違いを楽しんでもらえたらと思います。

──今回の映画では、パーシーが手紙を届ける仕事を心から楽しんでいる姿も印象的でした。DAIGOさんの活動を拝見していると、さまざまなお仕事を楽しんでいらっしゃるように見えますが、与えられた仕事を楽しむコツや心掛けがあれば教えてください。

DAIGO:シンプルに「SAS」ですね。(S)仕事が(A)あることが(S)幸せ。僕は25歳でメジャーデビューしたのですが、思うような結果が出ず契約を切られてしまったんです。結果を出せなかった自分のせいでもありますが。それでも音楽への情熱は消えなかったので続けましたが、悩んだり考えたりして今の「BREAKERZ」というバンドを結成しました。今、僕は47歳になりましたが、こうして仕事があることが幸せだと思って感謝しています。こういう取材も話を聞きに来ていただかないと、ただの独り言になっちゃいますからね(笑)。ただ、人は忙しかったり疲れていたりすると感謝の気持ちを忘れてしまうこともあると思います。そういうときはたいてい寝不足なので、よく寝て、おいしいものを食べて、元気を取り戻してほしいですね。

妻と結婚したことが奇跡

──本作は、“クリスマスの奇跡”を描いていますが、DAIGOさんにとっての人生の奇跡はどういったことでしょうか。

DAIGO:「KRZ」──(K)奇跡の(R)連(Z)続!だと思っています。僕はもともと氷室京介さんがボーカルの「BOØWY」に憧れて音楽を始めたのですが、氷室さんにデビュー曲を提供していただけたことが奇跡でした。これがOne奇跡。Two奇跡は、2008年のおじいちゃん解禁、つまり祖父が元総理大臣ということを明かしたことによってバラエティ番組にたくさん呼んでいただけるようになったこと。その結果、BREAKERZで初武道館ライブを開催できたことも奇跡ですよね。そして、Three奇跡は、妻と結婚したことです(笑)。

──本作はまた、トーマスたちを通じて仲間を大切にするということも描かれています。DAIGOさんもバンドをはじめ多くの仲間がいらっしゃると思いますが、人付き合いで大切にされていることは?
DAIGO

DAIGO:ぱっと思いつくのは「OY」──(O)思い(Y)やりですね。人は一人では生きていけないですし、年を重ねるにつれ仲間の大切さを感じますよね。だから「OYR」かな。ちょっと増えちゃったけど、(O)思い(Y)やりと(R)リスペクトが大事だと思います。例えばバンドメンバーに対しても、僕は2人のようにギターを弾けるわけではないので、その才能をリスペクトしています。長年一緒にいると慣れ合いになることもありますが、常に思いやりを持って接することで、未来に繋がっていくんじゃないかなと思います。

──話は変わりますが、近年、DAIGOさんは料理番組(朝日放送『DAIGOも台所~今日の献立 何にする?~』)にも出演されています。初期の頃より料理の腕前が上達されましたが、ご家庭でクリスマス料理を作ってみようと思われますか?
DAIGO

DAIGO:クリスマスは、我が家はケーキを買ってきてチキンも予約するというのがデフォルトなのですが、もうちょっと料理がうまくなったら作ってみるのもいいかもですね。今だったら、チキンをきちんとキッチンで焼けると思います(笑)。

──挑戦はまだなんですね。

DAIGO:まだですね。あと数年でできるんじゃないかなと思います(笑)。

──クリスマスプレゼントにまつわる思い出もお聞きしたいのですが、今までにもらったもので特に印象に残っているものは何でしょうか。

DAIGO:子どもの頃はサンタさんからのプレゼントはめちゃくちゃ楽しみにしていましたね。特に思い出深いのは、ゾイドです。ゾイドは恐竜のメカニックな玩具で、サンタさんからもらえたときは飛び上がって喜びました。今も売っていますが、見かけると買いたくなりますね。あの頃のワクワクした気持ちが残っているんですよね。

──あげる側としての思い出はありますか?

DAIGO:やっぱり子どもたちにプレゼントするのが楽しいですね。サンタさんもですが、パパとママからというものも買っちゃったりするんですよね。可愛くてつい。

──たしかに親からもあげたくなりますね。サンタさんからももらうのに多いかな、と考えたりもしましたが。

DAIGO:親も参戦したいですよね。まあでも、それぞれのご家庭の方針があると思います。僕の場合は、子どもたちがハッピーな顔をするのが嬉しくて、つい用意しちゃうんですよね。

(text:text:中山恵子/photo:中村好伸)

DAIGO
DAIGO
だいご

1978年4月8日生まれ。歌手、俳優、タレント。2003年、「DAIGO☆STARDUST」としてメジャーデビュー。07年、3人組ロックバンド「BREAKERZ」を結成し、ボーカルを担当。親しみやすく独特なキャラクターと「うぃっしゅ!」の決めポーズで人気となり、バンド活動だけでなく映画やドラマ、バラエティ番組にとマルチに活躍中。近年の主な映画出演作は、『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』(24年)、『劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』(声の出演/24年)などに出演。