『エリザのために』クリスティアン・ムンジウ監督×マリア・ドラグシ インタビュー

不気味なまでのリアリズム! カンヌをうならせた傑作の監督・女優を直撃

#クリスティアン・ムンジウ#マリア・ドラグシ

『エリザのために』撮影中の様子
『エリザのために』撮影中の様子
クリスティアン・ムンジウ
クリスティアン・ムンジウ
Cristian Mungiu

1968年生れ。ルーマニアのヤシ出身。映画デビュー作“Occident”は2002年カンヌ国際映画祭の監督週間でプレミア上映され、ルーマニアでもヒットする。2作目の『4ヶ月、3週と2日』では、監督・脚本を手がけ、第60回カンヌ国際映画祭でのパルムドール受賞を受賞した。2009年、彼は再び脚本・プロデューサー・共同監督を務めたオムニバス映画“Tales from the Golden Age”でカンヌ国際映画祭に戻ってくる。そして2012年、第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で上映された『汚れなき祈り』は女優賞・脚本賞のW受賞を果たした。彼は2013年カンヌ国際映画祭では審査員を務めた。5作目となる『エリザのために』が、2016年、第69回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、ムンジウ監督にとってカンヌ3度目の受賞作となる。

マリア・ドラグシ
マリア・ドラグシ
Maria Dragus

1994年生まれ、ドイツ出身。ドイツのドレスデンにあるパルッカ大学でダンスを勉強中にミヒャエル・ハネケ監督の『白いリボン』に出演し、同作で聖職者の娘クララを演じた。『白いリボン』は2009年カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞し、2010年ドイツ映画賞では彼女に最優秀助演女優賞をもたらした。それ以降も様々な作品に出演し、2016年には3作品、クリスティアン・ムンジウ監督の『エリザのために』、Jakob Lass監督の“Tiger Girl”、バーバラ・アルバート監督の“Light”が公開予定。