精子は世界最大のレース!『スペルマゲドン 精なる大冒険』監督が語る“命の競争”アニメ誕生秘話
精子たちの大冒険と10代カップルの“初めて”がリンク
本国ノルウェーで2週連続首位の大ヒットを記録し、台湾や香港でも10代を中心に熱狂的な反響が広がり、連日満席の社会現象を巻き起こした笑撃アニメ『スペルマゲドン 精なる大冒険』。現在公開中の本作より、トミー・ウィルコラ監督のオフィシャルインタビューが解禁された。
・精子たちが歌って踊る!?『スペルマゲドン 精なる大冒険』精なる夜にストーリーの一端が明らかに
精子版『インサイド・ヘッド』(15年)『はたらく細胞』(24年)!? 本作の舞台はなんと精子の世界。10代のカップルの“初めてのチョメチョメ”と、外の世界を求める10億もの精子たちの命がけの大冒険を、ミュージカル・ナンバーとともに描くユーモア満載の新感覚アニメーションだ。
日本語吹き替え版の声優は、ちょっぴり頼りないが勉強熱心な精子・シメン役に、本作が声優デビュー作となるお笑いコンビ・ラランドのニシダ。シメンと冒険をともにする勝気でまっすぐな精子・カミラ役には、多数の人気作で声優を務める大橋彩香。ゲーム好きで思春期真っ只中の主人公・イェンス役は、映画やドラマなど幅広い分野で活躍する声優・福原かつみ。イェンスの気になる女の子・リサ役は、声優活動を軸にドラマーとしても活躍する天沢カンナが務める。
このたび、本作の日本公開を記念し、トミー・ウィルコラ監督がオフィシャルインタビューに応じた。
日本公開決定の情報解禁後、SNSを中心に大きな話題となった本作だが、これまでのジャンル映画とは異なる“精子の世界”を描いたアニメーションを制作しようと思ったきっかけについては、「大きく2つあります。2つ目は、監督として、そして脚本家として、常に新しいことに挑戦したい、自分の表現の幅を広げたいという思いです。もう1つは、精子が卵子を目指して競い合うという発想が、もしかしたら世界でいちばん大きなレースなのではないか、と感じていたことでした。そのアイデアは、ずっと頭の片隅にありました。アニメーションはこれまで手がけたことがなく、だからこそ新しい挑戦でもありました。自分の好きなものや、思わず笑ってしまうような感覚を大切にしながら、ずっと温めてきたこのストーリーを、何か新しい形で語りたい、そんな思いから、この映画を作りました」と答えた。
本編に登場する精子たちは、1匹1匹がとても丁寧に作りこまれている。ふっくらとした頬の表情が印象的で、とても可愛らしいビジュアルだ。キャラクターデザインについてのこだわりは、「最初から、すごくイノセントで、ピクサー作品のような可愛らしい雰囲気にしたいと思っていました。そうしたビジュアルが、この映画のユーモアやジョーク、そしてストーリーとうまく混ざり合えば、とても面白いトーンが生まれるはずだと感じていました。だからこそ、全体としてとてもキュートな世界観を目指しました。キャラクターデザインについては、ある意味とてもクラシックなアーキタイプを意識しています。たとえば、オタク気質のキャラクターがヒーローになるとか、とてもクールな女の子が誰かを助ける、といったような、よくある原型的な存在ですね」と解説。
さらに「精子そのもののデザインについても、私たちなりにたくさんのリサーチやテストを重ねました。腕を付けるべきか、尻尾はどう動かすのか、そうしたことを何度も話し合った結果、腕は付けず、すべての動きを尻尾で表現する、という形に落ち着きました。その過程では、真剣なのに思わず笑ってしまうようなディスカッションやミーティングもたくさんありましたね」と、かなり綿密に作りこまれたキャラクターだったことを明かした。

トミー監督自身が気に入っているキャラクターや、自身と近いキャラクターについては、「ジズモの脚本を書くのは本当に楽しかったですね。なるべく嫌なことを言わせて、ひどいことを言わせて、とにかく“感じの悪いヤツ”にする、という方向で書くのは、とても面白い作業でした。そういう意味で、ジズモは特に気に入っているキャラクターです」と思い入れを明かす。
一方、「脚本を書くときには、どうしても自分自身をいろいろなキャラクターに投影してしまうものだと思っています。だから『このキャラクターが自分です』と1人に絞るのはなかなか難しいのですが、引っ込み思案なシメンと、いつも『スター・ウォーズ』の話ばかりしているイェンスは、間違いなく自分自身だな、と感じています」と語った。
本作の大きな魅力の一つが、本格的なミュージカルシーンだ。トミー監督はインスピレーション源について、「大きなインスピレーションの一つは『サウスパーク』でした。ミュージカルナンバーが作品のあちこちに散りばめられていて、とても笑える一方で、すごくキャッチーですよね。そのバランス感覚から、強い影響を受けました。それに加えて、クラシックなミュージカルや古い映画もいろいろと見ました。特に振付の部分については、多くの作品を参考にして、インスピレーションを得ようとしていました」という。
音楽制作についても、「作曲家が本当に素晴らしい仕事をしてくれました。彼は以前バンド活動をしていたこともあり、その経験が今回の楽曲にも生きていると思います。また、脚本に参加しているメンバーが歌詞も担当していて、まず歌詞を書き、それをすぐ作曲家に渡して曲を作る、という形で進めていきました」と明かした。
日本でも大人気のトミー監督だが、今後の作品については「今年は2つの作品が世に出る予定で、1つは4月にNetflixで配信され、もう1つは12月の公開を控えています。どちらもとても楽しみにしていますし、自分自身も大きな期待を寄せています。アニメーションについては、実はアイデアがいろいろとあります。まだ具体的にお話しできる段階ではありませんが、もちろんまたアニメに挑戦したいという気持ちは強くあります。素晴らしいパートナーにも出会えましたしね。私の頭の中には、まだ脚本にはなっていないアイデアがたくさんあって、その中には『これはアニメーションに向いているな』と感じるものもいくつかあります。そうしたアイデアを、いつか実際の作品として形にできたらいいなと思っています」と語った。
最後に、日本の観客に向けて「私自身とてもワクワクしています。しかも、バレンタインデーの直前に公開されるなんて、本当にパーフェクトですよね。この映画は、デートムービーにもぴったりだと思っています。ぜひカップルで一緒に見ていただけたら嬉しいです。もしかしたら、何人かの方は、この映画の中の登場人物たちのように、ちょっとラッキーなことが起こるかもしれませんよ」とユニークなメッセージを送った。
『スペルマゲドン 精なる大冒険』は現在公開中。
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