マーゴット・ロビー×『バービー』製作陣が挑む究極の愛——映画『嵐が丘』26年公開決定

#エメラルド・フェネル#ジェイコブ・エロルディ#マーゴット・ロビー#嵐が丘#映画

(C)2025 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

名作小説を現代の感性で再構築、26年最大級のラブストーリーが誕生

『バービー』(23年)の製作陣と主演マーゴット・ロビーが再びタッグを組む、世紀のラブストーリー『嵐が丘』が、2026年2月27日より劇場公開されることが決定した。あわせて、本予告映像と本ビジュアルが国内初解禁となった。

・着せ替え人形「バービー」が男性優位の現実世界に来てみたら…。ポップな描写に込めたメッセージ

「あなたは私のすべて。君は僕のすべて」——物語の舞台は、イギリス・ヨークシャーに広がる荒涼とした高台・嵐が丘(Wuthering Heights)。その地に佇むアーンショウ家の屋敷で育った、美しい令嬢キャサリン(マーゴット・ロビー)と、屋敷に引き取られた孤児ヒースクリフ(ジェイコブ・エロルディ)。身分の異なる2人は、幼い頃から強く心を通わせてきた。

やがて大人へと成長した2人は、互いを激しく求め合い、抗えない愛に身を委ねていく。しかし、永遠を誓ったその愛は、身分の差や周囲の思惑、そして時代の荒波に翻弄され、思いもよらぬ運命へと導かれていく。嵐が丘を舞台に、心の赴くまま愛し合った2人を待ち受ける、あまりにも衝撃的な結末とは——。

原作は、エミリー・ブロンテの生涯唯一の作品となった世紀のベストセラー小説「嵐が丘(Wuthering Heights)」(1847年刊)。世界で最も知られた作品の一つとして、今日に至るまで多くの国で翻訳出版され、数多く舞台化されてきた。日本では2015年に堀北真希と山本耕史の主演で舞台化され、その共演をきっかけに2人がゴールインするなど、話題を呼んだことも記憶に新しい。

また映画作品としては、1939年公開作ではウィリアム・ワイラーが監督を務め、ローレンス・オリビエ主演でアカデミー賞(R)8部門にノミネート。1992年公開作ではピーター・コズミンスキー監督、ジュリエット・ビノシュとレイフ・ファインズの共演が知られている。さらに日本でも、監督・吉田喜重、主演・松田優作による1988年公開作など、これまでに何度も映像化されてきた。時代や国境を越えて、多くのクリエイターに影響を与え続けている不朽の名作だ。

今もなお記憶に刻まれる“究極の愛”を映画化するため、マーゴット・ロビーが監督・脚本を託したのはエメラルド・フェネル。監督デビュー作『プロミシング・ヤング・ウーマン』(20年)で、イギリス人女性監督として史上初となるアカデミー賞脚本賞を受賞した。軽快なストーリー展開の裏で、人間や社会の闇をえぐり出すフェネル監督ならではの現代的な感性が、<世紀のラブストーリー>『嵐が丘』をどのように新たに紡ぎ、今を生きる世代に届けるのか。満を持して挑む壮大な意欲作に、早くも注目が集まっている。

そして、この物語の中心を成すキャサリンとヒースクリフを演じるのは、その圧倒的な才能とキャリアで幅広い世代から絶大な支持を集め、2025年現在、世界で“最もバズる俳優”と言っても過言ではないマーゴット・ロビーとジェイコブ・エロルディ。エロルディは、映画『キスから始まるものがたり』(18年)やドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』といった作品で若いファン層の支持を集めてきたが、今年11月公開のギレルモ・デル・トロ監督作『フランケンシュタイン』で怪物役を演じ、その圧倒的な存在感により、世界中の批評家から大絶賛を浴びた。

また、本作の魅力をさらに高めるべく、アカデミー賞常連の強力な製作スタッフが脇を固める。プロダクションデザインを手がけるのは、アカデミー賞に2度ノミネートされたスージー・デイヴィーズ。衣装デザインは、アカデミー賞を2度受賞したジャクリーン・デュラン。さらに撮影監督として、『ラ・ラ・ランド』(16年)でアカデミー賞を受賞したリヌス・サンドグレンが参加している。

『嵐が丘』

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解禁された予告編では、イギリス・ヨークシャーの広大な大地を背景に、身分の違いを越え、幼少期より心惹かれ合うキャサリンとヒースクリフの姿が描かれる。無邪気に微笑み合う2人のカット、そして大人の階段を上るにつれ、「もしお金持ちになったら何したい?」と、希望に満ちた未来を語り合う場面が印象的だ。

キャサリンのもとを一時去ったヒースクリフが、“大人の男”として容姿を整え、まるで王子様のように再び現れるシーンも描かれる。ますます惹かれ合い、愛を深めていく2人と、それを引き裂こうとする周囲の人々…。映像は「キスしよう。2人の運命がどうなろうとも」というセリフで幕を閉じる。果たして2人にどのような未来が待ち受けているのか。

さらに、本作をエモーショナルに彩るのが、世界的ポップアイコンとして圧倒的な存在感を放つチャーリーXCXの参加だ。2013年のデビュー以降、「I Love It」で世界的ブレイクを果たし、2024年にはアルバム『BRAT』が“ブラット・サマー”現象を巻き起こすなど、ミレニアル&Z世代を代表するアーティストとして確固たる地位を築いてきた。その評価は音楽界でも高く、第67回グラミー賞では9部門にノミネート、3部門を受賞するなど、現代ポップシーンの中心的存在として広く認められている。

本作では、チャーリーXCXが映画全体の音楽世界を包括的に手がけ、物語に宿る激しさと儚さを鮮烈な情感で描き出した。彼女は「脚本を読んで、すぐにインスピレーションが湧いてきて、この世界観に寄り添う楽曲を1曲ではなく、複数作り始めたの。前作のアルバム制作で深く潜っていたところだったから、まったく新しい、真逆の世界へ飛び込めることにワクワクしたわ。『Wuthering Heights』と聞いて思い浮かぶのは、情熱と痛み、イングランド、荒野、泥と寒さ、そして執念と強さだった」と制作背景を明かしている。

彼女が生み出した楽曲の中でも、「Can’t breathe without you/あなたがここにいないと息もできない」と歌われる「Chains of Love」は、本予告にも使用され、劇中歌としても流れる一曲だ。理性では抗えない“究極の愛”という本作のテーマをエモーショナルに表現し、映像に深い余韻と激しさを与え、物語をさらに高い次元へと押し上げている。

あわせて、本ビジュアルも解禁された。キャサリン役のマーゴット・ロビーと、ヒースクリフ役のジェイコブ・エロルディの顔が近づき、今にも口づけを交わそうとする姿は、まさに「世紀のラブストーリーが幕を開ける」というコピーにふさわしい、圧倒的な存在感を放つビジュアルに仕上がっている。加えて、「なぜ置いて行ったの?」「なぜ信じてくれなかったの?」というダブルコピーが、2人を取り巻く複雑な状況を示唆し、物語にさらなる彩りを添えている。

2020年代で最もヒットした洋画ラブストーリー作品は、2023年にリバイバル上映された『タイタニック』だ。同作では、ジャックとローズの身分の違いを越えた〈世紀のラブストーリー〉が描かれ、日本中の人々の心を揺さぶった。果たして『嵐が丘』では、キャサリンとヒースクリフの愛はどのように描かれ、どのような結末を迎えるのだろうか。

なぜ人は、この〈世紀のラブストーリー〉『嵐が丘』に惹かれずにはいられないのか。2026年の新たな感性で描かれる、壮大な愛の物語が、いま幕を開ける。

『嵐が丘』は2026年2月27日公開。