性暴力、権力、沈黙——25歳で人生を奪われた女性がカメラを手に闘い続けた8年を追体験
沈黙を、開く――。
ジャーナリストであり映像作家の伊藤詩織が、自身の実体験と真正面から向き合い、8年の歳月をかけて完成させた初長編ドキュメンタリー『Black Box Diaries』が、ついに日本公開を迎える。
・【動画】伊藤詩織、衝撃事件の“その後”を自ら監督!『Black Box Diaries』予告編
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サンダンス、アカデミー賞を震わせた衝撃の“当事者ドキュメンタリー”
2015年4月、25歳だった伊藤は、突如として思いもよらぬ性暴力被害に遭う。実名で事実を公表し、声を上げる決断をした彼女の前に立ちはだかったのは、個人の尊厳を踏みにじる社会の構造、そして“沈黙”という見えない圧力だった。本作は、その出来事の「その後」を、伊藤自身がカメラを回しながら記録し続けた、極めて私的でありながら、同時に社会そのものを映し出す衝撃のドキュメンタリーである。

製作には、『新聞記者』『月』など社会派作品で知られるスターサンズが参加。さらにイギリス、アメリカとの国際共同製作という形で完成した本作は、2024年1月のサンダンス映画祭ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門大審査員賞に正式出品。その後も各国の映画祭で高い評価を受け、ついには第97回アカデミー賞で日本人監督として初となる長編ドキュメンタリー映画賞ノミネートという快挙を成し遂げた。

予告編は、美しい桜並木の風景とともに始まる伊藤の静かな語りが印象的だ。「ただ、真実を伝えたい」。その言葉通り、カメラの前で明かされていくのは、理不尽な社会構造、権力という大きな壁、そして孤独な闘い。涙を浮かべながらも前へ進もうとする姿は、見る者の心を強く揺さぶる。暗闇の深さと、その先に見いだされた希望――本作は、単なる告発に終わらず、「問い」を私たち一人ひとりに投げかけてくる。
『Black Box Diaries』は12月12日より日本公開。「語ること」「見つめること」、そして「沈黙を開く」ことの意味を、圧倒的なリアリティとともに突きつける一本だ。
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