高杉真宙主演『架空の犬と嘘をつく猫』タリン映画祭で熱狂の初上映! 日本唯一の公式コンペ選出で満席の盛り上がり

#映画#架空の犬と嘘をつく猫#森ガキ侑大#高杉真宙

『架空の犬と嘘をつく猫』
(C)2025 映画「架空の犬と嘘をつく猫」製作委員会
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』
『架空の犬と嘘をつく猫』

8年ぶりの凱旋となった森ガキ侑大監督が登壇し、観客と熱いQ&Aを展開

高杉真宙が主演する映画『架空の犬と嘘をつく猫』がタリン・ブラックナイト映画祭でワールド・プレミア上映され、監督の森ガキ侑大が登壇。現地の映画ファンたちと熱い交流を行った。

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原作は、「川のほとりに立つ者は」で本屋大賞にノミネートされた寺地はるなの同名小説。弟の死により現実を見なくなった母親を筆頭に、家族誰もが”不都合な真実“から目をそらし、それぞれの嘘を重ねながら、それでもなお一緒に暮らしている“機能不全”の羽猫家の約30年間を描く。

エストニアの首都タリンで開催されるタリン・ブラックナイト映画祭(PÖFF)は、世界15大映画祭のひとつに数えられる、北欧で唯一のFIAPE(国際映画製作者連盟)公認Aランク映画祭だ。毎年11月に開かれ、作家性やメッセージ性の強い作品を積極的に紹介してきた。

これまでに是枝裕和監督『真実』(19年)、三池崇史監督『初恋』(19年)、手塚眞監督『ばるぼら』(19年)など日本作品も多数上映され、2011年には塚本晋也監督『KOTOKO』が日本映画として初めて公式コンペティション部門グランプリに輝いた。さらに2017年には、森ガキ侑大監督の長編デビュー作『おじいちゃん、死んじゃったって。』がNETPAC AWARD(最優秀アジア映画賞)を受賞している。

そして今回、森ガキ監督作品が約8年ぶりにタリン・ブラックナイト映画祭の舞台へ戻ってきた。

『架空の犬と嘘をつく猫』

現地時間11月15日の夜に行われたワールド・プレミア上映は、チケット発売と同時に即完売となる大盛況ぶりを見せた。映画祭でも最大規模となる約300席の会場には、幅広い世代の観客や、国際映画祭ならではの多国籍な映画ファンが集結し、見事満席に。

上映前には、森ガキ侑大監督、宮川宗生プロデューサー、助監督・荒木孝眞が登壇。森ガキ監督は「自分の映画人生の原点がこの場所にあるので、8年ぶりにまた戻って来られて本当に嬉しいです」と胸の内を語った。

上映後には大きな拍手が鳴り響き、本作への高い反応が伝わる公式上映となった。熱気冷めやらぬ会場に再び登壇した森ガキ監督は、温かな拍手に迎えられながら、日本映画として唯一公式コンペティション部門に選出された本作について、観客とのQ&Aに臨んだ。

早速、「日本のイメージと言われると東京を主に思い起こすのですが、なぜこの映画にあるような静かな街にしたのでしょうか?」と、全編佐賀でロケを行った背景について質問が寄せられると、森ガキ監督は「原作が佐賀なのですが、山吹の心情と感情がすごく佐賀の優しくて静かな土地の空気がとても上手くリンクしていたと思います」と回答した。

『架空の犬と嘘をつく猫』

続いて、本作で羽猫家がそれぞれ嘘を抱えて生きている点に触れ、「監督にとって嘘っていうことはモラル的にどう思いますか?」との質問が。森ガキ監督は、「嘘つくことは良くないと思います。でも嘘をつくことによって助けられることだったり、生きやすくなることだってあるというのがテーマでもあります。物事は全て表裏一体です」とコメントし、会場からは自然と拍手が沸き起こった。

舞台挨拶とQ&Aが盛り上がるなか、森ガキ監督は最後にエストニア語で「Suur aitäh!(大変ありがとうございました!)」とメッセージを送り、世界初上映となるワールド・プレミアを締めくくった。

『架空の犬と嘘をつく猫』

また会場の外では、森ガキ監督に直接感想を伝える観客たちが溢れ、「今年見た中で最高の映画でした」「とても楽しくて美しかった」「普段見ている映画は音の種類が多すぎる感じがする中で、この映画は普通の日常の音が反映されたりしていて落ち着いて美しい映画でした」などの感想を受け取った。すでに世界15大映画祭のひとつに参加する映画人たちからも、絶賛の声が届いている。

タリン・ブラックナイト映画祭は現地時間11月23日まで開催予定。公式コンペティション部門の受賞結果は21日に発表される。

『架空の犬と嘘をつく猫』は2026年1月9日より全国公開。