「生きること、愛すること」を支える医療との対話が胸を打つ
堺雅人✕井川遥共演のラブストーリー『平場の月』の医療従事者向けトークセッションつき試写会が開催され、井川に加えて、本作の医療監修を担当したがん研有明病院総合腫瘍科医師の小野麻紀子、ストーマ(人工肛門)監修を担当したがん研有明病院看護部看護師の松浦信子が登壇。役を演じるにあたっての準備や監修時のエピソード、本作が公開される意義などを語った。
・星野源の新曲が『平場の月』主題歌に決定 優しい旋律が堺雅人×井川遥のラブストーリーを包み込む
原作は、2018年の刊行以来、発行部数26万部を突破した朝倉かすみによる小説「平場の月」。男女の心の機微を繊細に描き、各紙の書評で絶賛され、第32回山本周五郎賞を受賞した。
妻と別れた主人公・青砥健将(あおと・けんしょう)は、地元に戻り、印刷会社に再就職。慎ましく、平穏な日々を送っていた。そんな青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子(すどう・ようこ)は、夫と死別し、今はパートで生計を立てている。お互いに独り身となり、さまざまな人生経験を経た2人は、再会をきっかけに意気投合。中学生以来、離れていた時間を少しずつ埋めていく。
ある日、アパートの部屋から月を眺めていた須藤に、青砥が問いかける。「お前、あのとき何考えてたの?」。須藤は少し間を置いて、こう答える。「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね、ちょっと」。自然と再び惹かれ合うようになった2人は、やがて未来についても語り始めるのだが──。
主人公・青砥健将を演じるのは、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17年)以来、8年ぶりの映画主演となる堺雅人。青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子を演じるのは、堺とは『半沢直樹』以来の共演となる井川遥。
トークセッションに参加した井川は、病気に関する役作りについて尋ねられると、撮影前に改めて大腸検査を受けたことや、食事制限をして体重をコントロールしながら撮影に臨んだことも明かした。さらには、実際に闘病生活を送る患者から話を伺うなど、「たくさんの方にご協力いただいて、病気と向き合うというところを監督・スタッフとともに誠実に取り組みました」と語った。
医療監修の小野麻紀子は本作の公開について、「普段はがんに関わらないで生活している方々にも、こういったエンターテインメントを通して知ってもらえることに意義がある」とコメント。
ストーマ監修の松浦信子は完成した本編を見て、「ストーマ(人工肛門)になっても恋愛を通して今を生きていく姿が素晴らしく描かれていて感動しました」と述べた。
井川も本作を通じて病気の早期発見の大切さを改めて実感したと語り、「この映画を見てくださった方々がそれぞれの健康にもう一度目を向けてもらえると嬉しい」と呼びかけ、最後は「先生方にバックアップしていただいたおかげで、揺らぐ日々の中で温かいものが届けられるラブストーリーになったと思います」と感謝を述べて、トークセッションを締めくくった。
これらのトークセッションの模様は、東宝公式YouTubeチャンネルにて公開中。同チャンネルでは、福留光帆、蛙亭イワクラ、磯山さやかが本作の感想や“大人の恋愛”を語る【オトナ女子の座談会】、堺雅人×井川遥×原作者・朝倉かすみが映画を振り返りながら魅力を語る【特別鼎談 前篇】を公開中だ。こちらもあわせてチェックしてほしい。
『平場の月』は2025年11月14日より全国公開。
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