錦戸亮「もう一度、あなたたちのことを教えてもらえませんか?」『ブルーボーイ事件』に込めた祈り
#LGBTQ+#トランスジェンダー#ブルーボーイ事件#錦戸亮
1960年代、国際化に向かう日本が売春の取り締まりを強化するなか、検察は性別適合手術(※当時の呼称は性転換手術)を行う医師を逮捕した。裁判には手術を受けた通称ブルーボーイたちが自らの尊厳をかけて証言台に立った…。トランスジェンダー男性であるというアイデンティティを反映した独創性が注目を集める飯塚花笑監督の最新作『ブルーボーイ事件』の本編映像が、異例の三本立てで解禁となった。
・性転換手術は違法なのか? 錦戸亮も弁護士役で出演した問題作『ブルーボーイ事件』に注目
『ブルーボーイ事件』本編映像、三本立てで解禁
一つ目の映像は「裁判の始まり」と題した、赤城医師(山中崇)の初公判、ブルーボーイ事件の始まりとも言える物語の大事なシーン。
ブルーボーイたちに男性から女性にする手術を行っていたとして逮捕された赤城医師の弁護人になった狩野弁護士(錦戸亮)。
検察官の時田(安井順平)から控訴状が読まれると、狩野は「優生保護法違反について、事実関係においても、また、法律的な観点から見ても被告人は全くの無罪であると主張いたします」と反論しつつ、「被告人の行為が治療であったことを証明するため、被告人が執刀いたしました患者を証人として申請いたします」と裁判官に訴えかける。
この後、メイ(中村中)やアー子(イズミ・セクシー)、そしてサチ(中川未悠)といった証人が、治療行為の是非について、そして手術を受けた彼女たちは“幸せなのか”という観点で争われる…。
二つ目の映像は「ブルーボーイたちの証言」。
狩野弁護士は赤城医師の治療行為の正当性を証明するため「アメリカではすでに性転換手術は医療行為として認めらています」と主張。
手術を受けたのは「性転換症という精神疾患」を抱えた人々であり、手術はその治療の一環であるという筋書きを裏付けるためメイ、アー子、サチを証人として呼んだ。
しかし、メイは「勝手に病人扱いしないでちょうだい」と一蹴。アー子も「アタイらは普通よ。普通に悩んで生きてるの」と怒りをあらわにし、サチも「私は私です」と憂いを帯びた表情で訴えかける…。

(C)2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会
そして、三つ目の映像は「サチと狩野」。狩野が赤城医師の弁護を引き受け、そしてサチやブルーボーイたちへの理解を改めて再び裁判に向かうまでの経緯をサチと狩野に焦点を当てて描いたものとなる。
今までの裁判はブルーボーイたちの気持ちを置き去りにしてしまっていたことを改め、狩野は「もう一度、あなたたちのことを教えてもらえませんか?」とサチに頼み込む。
自らの尊厳と誇りをかけて、司法と世間と闘うことを決め再び証言台に立つことを決めたサチ。

狩野から「手術を受けに赤城先生の元を訪れた日のことを教えてください」と問われたサチは本当の想いをゆっくりと語りだす。
サチの証言は、まるで傍聴席で実際の裁判を目の当たりにしているような臨場感あふれるシーンとなっている。
『ブルーボーイ事件』は2025年11月14日より全国公開。
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