『国宝』が快進撃、邦画実写1位まであと7億円。『踊る大捜査線2』超えはいつ?

#チェンソーマン#トロン:アレス#ランキング#ワン・バトル・アフター・アナザー#国宝#秒速5センチメートル#興収レポート#鬼滅の刃

『国宝』
『国宝』
(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

10月公開作の1位は『秒速5センチメートル』

【興収レポート】盛り上がる夏興行と冬興行に挟まれた端境期にあたる10月、引き続き『チェンソーマン レゼ篇』が好調だ。9月19日から公開され、19~21日の週末興行ランキングで『劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来』を押さえて初登場1位を獲得。その後、10月26日まで6週連続1位を記録。10月26日時点で興収71.8億円をあげている。

吉沢亮主演『国宝』釜山国際映画祭で2,000人が熱狂!

リピーター客の獲得に一役買っているのが入場者特典。公開時から始まった入場者特典は10月に入ってからも内容を変えて配布が続いており、10月4日より第二弾「藤本タツキ先生 描き下ろし ミニ色紙風カード」、18日より第三弾「藤本タツキ先生 描き下ろし ビジュアルカード」が配布された。

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』

『チェンソーマン レゼ篇』(C)2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト(C)藤本タツキ/集英社

10月公開作の1位は『秒速5センチメートル』。新海誠監督による2007年の同名アニメーションを松村北斗主演で実写映画化。小学校で出会った男女の18年間に渡る物語を描く。「アット・ザ・ベンチ」で注目を集めた映像監督・写真家の奥山由之がメガホンをとった。10月26日時点で興収は14.3億円と、ヒットの目安10億円を超えている。

『秒速5センチメートル

2位は『ワン・バトル・アフター・アナザー』。ポール・トーマス・アンダーソン監督、レオナルド・ディカプリオ主演。元革命家の男が、何者かにひとり娘を狙われたことを皮切りに、次々と刺客たちに狙われる。

『ワン・バトル・アフター・アナザー』

『ワン・バトル・アフター・アナザー』(C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.

3位は『トロン:アレス』。長編映画として世界で初めて本格的にCGを導入したSF映画『トロン』のシリーズ3作目。前2作の「現実世界の人間がデジタル世界へ足を踏み入れる」設定が逆転。デジタル世界から現実世界へ、実体化したAIプログラムが襲来する。人型AIのアレスをジャレッド・レトが演じる。2位と3位に洋画が入ったが、いずれも興収は5億円に届かず、物足りない興行成績となっている。

トロン:アレス

『トロン:アレス』(C)2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

なお『国宝』は10月に入ってからも着実に興収を伸ばし、10月26日時点で166.5億円。邦画実写の興行収入ランキング1位『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(173.5 億円)にあと7億円あまりに迫っている。一方、『劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来』は371.1億円で、『無限列車編』404.3億円まではまだ30億円以上の差がついている。(文:相良智弘/フリーライター)

 [2025年10月の公開作ランキング]
1位『秒速5センチメートル』14.3億円
2位『ワン・バトル・アフター・アナザー』4.3億円
3位『トロン:アレス』3.7億円
(ムビコレ調べ。10月26日時点