主演の12歳・鈴木唯が感謝の手紙を朗読「本当に夢でなくて良かった」 『ルノワール』舞台挨拶開催
#リリー・フランキー#ルノワール#早川千絵#映画#河合優実#石田ひかり#鈴木唯
鈴木「大阪万博とUSJの両方に行く。楽しみでワクワクしています」
本年度日本映画で唯一カンヌのコンペティション部門に選出され、称賛を浴びた映画『ルノワール』。本作の公開記念舞台挨拶が6月21日に都内映画館で実施され、主演の鈴木唯、共演の石田ひかり、リリー・フランキー、河合優実、そして早川千絵監督が登壇した。
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上映後、万雷の拍手で迎えられた一同。11歳の沖田フキを演じた鈴木は「皆さん、暑い中お越しくださりありがとうございます」と挨拶し、「こうして全国の皆さんに見てもらえるのは嬉しいです」と笑顔を見せた。
そんな鈴木は印象深いシーンとして豪雨の中で撮影した場面をピックアップ。「早朝5時に実際の雨に打たれながらの撮影で、夏だったけれどゲリラ豪雨なみの雨が降って寒くて。映像では震えていないけれど、終わった後は凄く寒くて。たぶん人生で一番寒かったと思う」と回想。
すると、同じシーンで共演したリリーは、「予定にはなかった大雨だったけれど、それによって良いシーンが撮れた。良い映画はお天気にも恵まれるんです。映画の神様が応援してくれたのではないか? それがアナタには一番嫌なシーンだったの!?」と笑わせた。
脚本上では雨のシーンではなかったそうだが、早川監督は「スケジュールの都合上、雨の中で撮影をしたけれど、結果的に素晴らしい場面になって、現場でも興奮するほどに感動していました」と語った。
また「大人になったと感じた瞬間」について聞かれた河合は、「子どもの頃は自宅の2階に行く時や1階に降りるのが怖かった。何かが追いかけて来るのではないか、2階には何かがいるのではないかという感じがあって、毎回早足で駆け下りていました。それをしなくなった時に大きくなったなぁと思いました」と照れ笑い。
石田は「よその家に行くと感じるその家の匂いにゾクゾクした気持ちがあって、実際にはしてはいけないんですが、覗きたい!みたいな葛藤があったことをこの映画を見て思い出した」と懐かしそうに振り返った。
リリーは「いつ大人になったかな? 俺は母親からも今まで付き合ってきた人からも共通して“幼稚”だと言われる。だからまだ大人になっていないということ。いつか大人になったら、車の免許を取って結婚トークをしますよ」と予告していた。
さらに鈴木は今夏の予定を聞かれると、「大阪万博とUSJの両方に行く。楽しみでワクワクしています」とニッコリ。するとリリーは「俺も万博には行ったよ。1970年のやつ。月の石を見るために3時間も並んだ」と1人だけ55年も前の話をし、会場を笑いに包んだ。
舞台挨拶の終盤には、鈴木がサプライズでキャスト&監督に感謝の手紙を読んだ。撮影時の思い出を語りながら「『ルノワール』という映画は私の人生を変えようとしています。映画にかかわったすべての方に感謝しています。最後に、映画の中のフキのセリフをまねして一言。『本当に夢でなくて良かったなと思った』」と締めくくった。
これに早川監督は「素晴らしい」と感激し、石田も「最後のセリフ、鳥肌が立ちました!」と感激していた。すると今度は監督・キャスト陣からサプライズで鈴木に花束を贈呈。これに鈴木は「私がサプライズを考えていたのに…。逆サプライズで驚いています。でもこんなに素敵なお花を頂いて嬉しいです。フキちゃんは黄色のイメージがあるので、この花束を見るとフキちゃんを思い出します」と喜色満面。河合も「唯ちゃんのお陰でみんなこの映画に出て良かったと思っている。本当にありがとうございます」と柔和な笑顔を見せていた。
最後に早川監督は、「この作品は、起承転結がはっきりしているわけではなくて、小さな出来事が次々と続いていく映画です。戸惑われた方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、本作を最後まで見てくださった事に感謝を申し上げたいです。少し変わった映画だとは思いますが、印象派の絵画のように色々な感情が混ざり合うからこそ見えてくるもの、感覚があると思います。この映画を見て忘れていた記憶や感覚が蘇ったり、言葉にできなかった感情を思い出していただいたりして、たった一つでも皆さんの心に触れる瞬間をこの映画の中に見つけてくださったら嬉しいです」と期待を込めた。
『ルノワール』は現在公開中。
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