一夜を共にした相手はシリアルキラーだった? スティーブン・キングが「巧妙な傑作」と絶賛『ストレンジ・ダーリン』

#J.T.モルナー#ウィラ・フィッツジェラルド#カイル・ガルナー#ストレンジ・ダーリン#映画

『ストレンジ・ダーリン』
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『ストレンジ・ダーリン』
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逃げる女、追う男。その先に、殺意よりも恐ろしい真実が待ち受ける

スティーヴン・キング、マイク・フラナガン監督らが絶賛した注目の話題作『ストレンジ・ダーリン』より、忍び寄る緊張と恐怖を映し出した場面写真4点を紹介する。

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本作は、Rotten Tomatoesでは批評家全員から100%FRESHを獲得した新感覚のチャプター・ツイスト・スリラー。スティーヴン・キングが「巧妙な傑作」と絶賛し、『エクソシスト』新作の監督にも抜擢されたマイク・フラナガンは「崇高なまでに素晴らしい」と称賛。さらに『コンスタンティン』(05年)や『ハンガー・ゲーム』(20年)で知られるフランシス・ローレンス監督も「一瞬の名作は、秘密が台無しになる前に見るべきだ」と、いち早くの鑑賞を推奨している。

『ストレンジ・ダーリン』

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物語の舞台は、シリアルキラーによって町が恐怖に包まれている世界。そんな中、モーテルの前に1台の車が止まる。中には、今夜出会ったばかりの男女の姿。「あなたは、シリアルキラーなの?」「まさか」。一夜の過ちが、誰にも予測できない凶悪な連続殺人へと連なるスパイラルの始まりだった。あなたは、愛という名のワナに落ちる──。

『ストレンジ・ダーリン』

本作は全6章で構成されており、各地で相次ぐ殺人事件の陰で、とある男女が出会い、一夜を共にすることで物語が動き出す。その最大の魅力は、“非線形構成”によって生み出された巧みなストーリーテリングにある。時系列を意図的に操作することで、観客を翻弄し、予測不能な展開へと誘う。

監督・脚本を手がけたのはJ.T.モルナー。彼は本作で注目を集め、スティーヴン・キング原作「死のロングウォーク」の映画化でも脚本を担当している。

主人公“レディ”役には、ドラマ版『スクリーム』で主演を務めたウィラ・フィッツジェラルド。対する“デーモン”役には、『Smile スマイル』(22年)で注目を集めたカイル・ガルナー。2人はキャラクターの深層心理に迫る緊迫感あふれる演技を見せ、VARIETY誌でも「素晴らしい演技」と高く評価された。

今回公開された場面写真では、銃を構えて無表情に何かを狙う“デーモン”、迫る恐怖から逃げようとする“レディ”の悲痛な表情、人気のないモーテルで寄り添う2人、そして絶望のなかで何かを振り払うように叫ぶ“レディ”の姿など、張りつめた緊張感と危うい魅力が交錯する印象的なシーンが切り取られている。彼女の隠された運命とは? 恐怖が忍び寄るなかで、物語の行方がより一層気になる内容となっている。

『ストレンジ・ダーリン』

モルナー監督によれば、本作はある一つのイメージから着想されたという。「被害者の女性が、病院のスクラブを着て、苦痛に満ちた表情で森を走っている。その背後には、黒を基調にした鮮やかな赤、深いエレクトリックブルー、そして森の自然な緑があった。これらの色が、この映画の色彩になることは分かっていたけれど、どう物語にフィットするのかはその時はまだ分からなかったんです」。

彼が思い描いた原色のパレットと印象的なビジュアルイメージは、トラウマ的体験のような物語の出発点となっている。ぜひ映画のルックにも注目してほしい。

『ストレンジ・ダーリン』は2025年7月11日より全国公開。