岩田剛典「潮目が変わってきている気がする」 主演作『金髪』公開&飛躍の1年を語る

#坂下雄一郎#岩田剛典#白鳥玉季#金髪

『金髪』
(C)2025 映「金髪」製作委員会
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観客賞受賞の喜び、役作り、白鳥との掛け合いなど温かなトーク

第38回東京国際映画祭で観客賞を受賞した映画『金髪』が、ついに全国公開を迎えた。11月22日には都内劇場にて公開記念舞台挨拶が実施され、主演の岩田剛典、共演の白鳥玉季、そして坂下雄一郎監督が登壇した。

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満員御礼で迎えたこの日、ことなかれ主義の中学校教師・市川を演じた岩田は「ついに全国公開ということで本当に嬉しく思います。『金髪』が皆さんのもとに届いてどんな感想が待ち受けているのか? 日々SNSを見ながらチェックしている…まさに市川のようにこの日を待ちわびていました」と役柄に絡めて挨拶した。

第38回東京国際映画祭で観客賞を受賞したことへの祝福の拍手が送られると、岩田は満面の笑みでガッツポーズ。「映画祭上映期間中の皆さんの感想が導いた観客賞だと思うので本当に嬉しかったです。授賞式当日僕は大阪にいたけれど、監督が名前を呼ばれて席を立つ瞬間をスマホで見ていました。そこまで市川の気持ちを引きずる、そんな『金髪』です」と、生配信で受賞の瞬間を見届けていたことを報告した。

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市川のクラスの生徒で金髪デモの発起人・板緑役の白鳥も受賞に大喜び。「受賞のお知らせはマネージャーさんからLINEでポッと伝えられたので、一瞬流してしまって戻して驚くという。その段階があったので、ワー!と急に叫ぶような驚きはなかったけれど、しっとりとしっかりとした驚きが心の底からありました」と可愛らしく回想した。

一方、授賞式で名前を呼ばれステージに登壇した坂下監督は「最初に名前を間違えられて呼ばれたので、それは言った方がいいかなと思って。一度訂正してから出てきたので、それを言えて良かったと思います」と独特なエピソードを交えて喜びを語った。

坂下監督によるオリジナル脚本に惚れ込み出演を快諾した岩田は「会話劇でシーンが作られていくので、役者としてはやりがいのあるチャレンジになる。そこに対して燃える気持ちが生まれた作品でした」と述べた。

劇中で金髪姿を披露した白鳥は「金髪ウィッグをかぶった自分の姿を鏡で見た時に、私ではないみたいで。これが板緑だという認識が先に出来ました。現場に行ってウィッグをかぶるたびにスイッチの入りがわかりやすくて、良い感じに活用できました」と話した。

その横で、15歳とは思えない白鳥の落ち着いたトーク運びに岩田は「落ち着いているね~! 凄いよ」としみじみ。坂下監督がオーディションでの白鳥の様子について「落ち着いていて大人びていた」と評すると、岩田は「ほら~!」と嬉しそうだった。

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年末が近いことから、この日の登壇者はそれぞれ2025年を表す漢字一字をフリップに書いて発表。白鳥はイラスト付きで「猫」と書き、「猫に今年からハマってまして、猫を飼うために家を買いたいという新しい目標ができた」と説明。猫カフェ通いはもちろん、猫を飼っていないのにペットショップで猫用トイレの砂を見てしまうという。「いつかペルシャ猫みたいな子を飼いたい。この夢を胸に、頑張ります!」と意気込んだ。

岩田は「外」と書き、「タ、ト、です」と一度笑いを取ってから「というのは冗談で、外です。去年までなかったのに今年から仕事で海外に行く事が増えたし、外の世界を知る1年にもなったので。年明けから不思議と海外に行かせてもらうことが増えたので、自分の中では潮目が変わってきている気がする」と実感を込めて語った。海外作品への興味についても「もちろんあります。出演したいです」と前向きな姿勢を見せた。

最後に坂下監督は「気に入っていただけたら幸いです」、白鳥は「普段は見られない光景が沢山見られる面白い映画です。お気に入りのシーンを見つけて楽しんでください」とアピール。

主演の岩田は「大人の皆さんには必ず共感していただけるシーンやワードが散りばめられた作品です。僕自身完成作を見た時に身につまされる思いがあって、自分の中で笑いが起きたと同時に嫌な気持ちにもなって。他人事だとは思えない。そんな新感覚ムービーになってるので、感想を口コミで広めていただきたいです」とさらなるヒットを祈願していた。

『金髪』は現在公開中。