美の代償は痛みと狂気だった 血まみれシンデレラの残酷さ描くボディホラーに恐怖

#アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし#ボディホラー#北欧ホラー#狂気

(C) Mer Film / Lava Films / Zentropa Sweden / MOTOR / Film i Väst / Mediefondet Zefyr / EC1 Łódź 2025
(C) Mer Film / Lava Films / Zentropa Sweden / MOTOR /  Film i Väst / Mediefondet Zefyr / EC1 Łódź 2025

恐ろしさだけでなく、物語の世界観を保ちながらもエロさやグロさ、バイオレンスなどなんでもありで描く童話や児童文学をベースにした新たなトレンド、童話ホラー。近年のトレンド北欧ホラー、ボディホラーとこの童話ホラーがブレンドされた新作『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』の本編映像が解禁となった。

・板垣李光人、清水崇監督の“怖すぎる”ホラー映画で実写映画初主演!

童話「シンデレラ」を新たな解釈で描く!

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スウェランディア王国のユリアン王子(イサーク・カムロート)は、淑女たちの憧れの存在。彼と結婚するために、彼女たちは日々努力を重ね、美しさに磨きをかける。

エルヴィラ(リア・マイレン)は、母レベッカ(アーネ・ダール・トルプ)の再婚のために妹アルマ(フロー・ファゲーリ)とこの王国へとやってきた。ユリアン王子の花嫁になることを夢見ながら…。

新しい家族となる義姉妹のアグネス(テア・ソフィー・ロック・ネス)は、家柄に恵まれたとても美しい女性。一方、エルヴィラは矯正器具に覆われた口元、ふくよかな体形、こじんまりとした鼻、つぶらな瞳。

しかし、アグネスの父が急逝したことで事態は一変する。レベッカはアグネスを貶め、エルヴィラを王子の花嫁にするため手段を選ばずに美を施してゆく。そんななか、ユリアン王子の花嫁候補を集めた舞踏会が開かれることになるが——。

本作はノルウェー出身のエミリア・ブリックフェルト監督が、童話「シンデレラ」の醜い義姉妹を主人公に、王子の妃に選ばれるためにどんな手段を用いても美しい外見と“ガラスの靴”が履ける足を手に入れようとする物語。

エミリア・ブリックフェルト監督が参考にしたグリム版「シンデレラ」には、実はホラー要素が満載である。

その物語で描写される王子様と馬に乗る義姉妹の靴から血がしたたり落ちるイメージが頭から離れず、本作のインスピレーションとなったと語るブリックフェルト監督は、“美”の理想に縛られる女性たちの痛みでスクリーンを真っ赤な血で染めて、その残酷さと恐怖を描きだした。

今回解禁された本編映像は、王子の城で行われる舞踏会への招待シーンから始まる。

好奇心を抑えられずに使者のもとに行くエルヴィラ(リア・マイレン)。義姉妹のアグネスは、貴族の出自を誇るように「アグネス・アンジェリカ・アリシア・ヴィクトリア・フォン・モルゲンスティルネ・ムンテ・オブ・ローゼンホーフ」と長い名前を告げるも、エルヴィラには名乗る姓がない。

見かねたアグネスは「私のステップシスター(義姉妹)よ」と説明すると、使者は戸惑いながらも、エルヴィラ・フォン・ステップシスターの名で招待状を渡す。「王子は舞踏会で妃をお選びになる」という使者の言葉に、エルヴィラは興奮のあまり喜びの絶叫をあげるが、それは金と名声が欲しい母親を、娘に王子を勝ち取る“完璧な美”を強要する悪魔に変える招待状となるのだった。

期待のハイブリッド・ホラー、その結末やいかに。

『アグリーシスター 可愛いあの娘は醜いわたし』は2026年1月16日より全国公開。