ガッツと美貌で共演者を虜にするアナ・デ・アルマス、公私ともに話題の女優の歩みを振り返る
#アナ・デ・アルマス#この俳優に注目#バレリーナ:The World of John Wick
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トムと熱愛!? 主演作『バレリーナ:The World of John Wick』も話題
【この俳優に注目】ハリウッド進出から10年余り。『ブレードランナー 2049』(2017年)で注目を集め、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館』(2019年)、そしてボンド・ウーマンを務めた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)で存在感を示し、マリリン・モンローを演じた『ブロンド』(2022年)でアカデミー主演女優賞候補になったアナ・デ・アルマス。愛らしさとセクシーさを併せ持ち、複雑な人物像も表現する演技力を持つ彼女は、最新主演作『バレリーナ:The World of John Wick』でアクション俳優としてのポテンシャルも発揮した。
・アナ・デ・アルマスが18禁シーンも厭わず体現したマリリンとノーマ・ジーン
今年に入ってからはトム・クルーズとの親密な様子をたびたび目撃され、公私ともに話題の人となっている彼女の歩みを振り返ってみよう。
『バレリーナ:The World of John Wick』LAプレミア(現地時間6月3日)
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18歳で祖国キューバからスペインへ
1988年にキューバのハバナで生まれ、ハバナ近郊で育った彼女は幼少期から映画好きで、12歳の頃には俳優を夢見ていたという。14歳で国立演劇学校に入団し、演技を学んでいた在学中に映画デビューした。主演作『カリブの白い薔薇』(2006年)のプロモーションでスペインを訪れた際にエージェントを紹介され、卒業目前に退学して18歳で祖国を離れ、スペインを目指した。所持金わずか200ユーロで海を渡った彼女は、母方の祖父母を頼ってスペイン国籍も取得している。
全寮制の学校を舞台にしたティーン向けのTVシリーズ『El Internado(寄宿学校)』で人気を得たが、数シーズン出演を続けるうちに物足りなさを覚えて降板を申し出る。さらなるキャリアアップを目指して渡米するが、数ヵ月の滞在でスペインに戻って仕事を再開した。やがてハリウッドのエージェントと契約を結び、26歳でロサンゼルスへ拠点を移す。この時はまだ、英語はほとんど話せなかったという。
キアヌ主演作でブレイク、英語を話せなくても挑戦する姿勢
「言葉が通じなくても、とにかくやってみるタイプ」と本人は語るが、当時はオーディションを受けにいっても、セリフで何を言っているかさえ理解していないこともあった。英語を一から習得しながらオーディションを重ねるなか、ブレイクのきっかけとなったのがキアヌ・リーヴス主演の『ノック・ノック』(2015年)だ。
セリフは音で覚えて演じ、リーヴスと英語でコミュニケーションを取るのも困難だったというが、高いハードルをクリアした彼女のガッツを買ったリーヴスは、自身が製作・主演を務めた『エクスポーズ 暗闇の迷宮』(2016年)に彼女を起用している。
ダニエル・クレイグもアナを気に入りボンド映画に起用
次いでマイルス・テラー主演の『ウォー・ドッグス』(2016年)でヒロインを演じ、そして知名度を押し上げたのが近未来SF映画の金字塔『ブレードランナー』(1982年)の続編『ブレードランナー 2049』(2017年)だ。人工知能を持つホログラムのジョイという役に儚い美をもたらし、世界的に高い評価を得た。
2019年の『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』で演じた純粋な看護師マルタは、それまでの彼女について回ったラテン美女というステレオタイプとは異なる役柄で、ゴールデン・グローブ賞コメディ・ミュージカル部門主演女優賞にノミネートされた。ここでも彼女は主演俳優のダニエル・クレイグに気に入られ、クレイグがジェームズ・ボンドを演じる最終作となった『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年)のパロマ役に抜擢される。出演時間は短いが、鮮烈な印象を残した。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ではパロマ役を好演
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モンロー役を熱演、飛躍の時期を共にしたのは……
2022年にはNetflix映画『ブロンド』でマリリン・モンローを演じ、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。キューバ出身俳優としては初めての栄誉だ。やや偏りのある描写ゆえに作品には賛否両論あるが、デ・アルマスは膨大な資料を研究し、立ち居振る舞いや独特のウィスパー・ヴォイスも習得。撮影中は毎日メイクに3時間を費やしてマリリンになりきった情熱には脱帽だ。
大きく飛躍を遂げたこの間の一時期、彼女が交際していたのはベン・アフレックだ。2019年に映画『底知れぬ愛の闇』(2022年)の共演をきっかけに恋愛関係になった二人は、2020年3月頃から交際し、彼女の祖国キューバを一緒に訪れたり、アフレックが彼女のインスタグラムに姿を見せることもあったが、翌年1月に破局している。
実はスペイン時代に俳優と結婚、2年ほどで離婚した彼女は、その後もスペインの映画監督やアメリカのタレント・エージェント、アフレックと破局後はマッチング・アプリ「ティンダー」の重役との交際など、恋多き女性でもある。
トム・クルーズと休暇を一緒に過ごす姿も
そして今年2月から、一緒にいるところを複数回目撃されているのがトム・クルーズだ。5月にはロンドンでデヴィッド・ベッカムのバースデー・パーティにも一緒に参加し、7月にはスペインのリゾートで休暇を過ごした。停泊したクルーザー上でくつろぐ様子はどう見てもカップルだったが、あくまでも、まもなく撮影が始まる深海スリラー『Deeper (原題)』で共演する関係だと主張していた。
デ・アルマスは8月中旬、『バレリーナ~』のプロモーションで来日したが、その直前にもバーモント州でクルーズと手を繋いで歩いているのを目撃され、交際は間違いなし? と憶測を呼んでいる。
クルーズは『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(2025年)と同時期に『バレリーナ~』が公開された際、レッドカーペットなど公の場で同作とデ・アルマスの才能を絶賛した。クルーズにとって、彼自身の桁外れの名声に怯まず堂々と隣に立つ度胸、そして何より出演する作品に対する惜しみない献身と努力が、デ・アルマスに惹かれる要因なのだろう。
優雅でシャープなアクションで新境地を開く
『バレリーナ~』で演じたイヴ・マカロは、暗殺者である父を失い、ニューヨーク・コンチネンタルの支配人ウィンストンに引き取られた後、暗殺組織「ルスカ・ロマ」でバレリーナとして、暗殺者として育てられる。バレエの要素も組み入れ、優雅かつシャープなアクションを披露するデ・アルマスは、俳優としてさらに可能性を広げてみせた。
『バレリーナ:The World of John Wick』メイキング写真/アナ・デ・アルマスとレン・ワイズマン監督
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作品選びで重視することについて、彼女は「脚本以外に“誰と作るか”」と語っている。撮影・音響・レンズ・照明まで映画づくりの全てを吸収したいという姿勢は、若き日のクルーズと重なる。チャンスを確実につかみ、窮地に立てば、その場にあるものすべてを武器にする臨機応変な柔軟性。『バレリーナ~』で演じたイヴ、いまのアナ・デ・アルマスそのものだ。(文:冨永由紀/映画ライター)
『バレリーナ:The World of John Wick』は、全国公開中。
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