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ホアキン・フェニックス主演、マイク・ミルズが監督・脚本を務めた『カモン カモン』が422日に公開される。今回、日本版予告が公開された。

・『ジョーカー』のイメージ覆すホアキン・フェニックス主演『カモン カモン』

インタビュー取材した子どもたちの“声”を挿入し伝える「今、現実社会で起こっていること」

NYを拠点に全米各地を取材して回るラジオジャーナリストのジョニーは、妹が家を留守にする数日間、9歳の甥・ジェシーの面倒を見るためにLAに飛ぶ。それは彼にとって、子育ての厳しさを味わうと同時に、驚きに満ち溢れたかけがえのない体験となる。それぞれの孤独を抱えた2人は、ぶつかりながらも真正面から向き合うことによって、新たな絆を見出していく……。

『ジョーカー』(19年)で狂気を見事に体現しアカデミー賞主演男優賞に輝いたハリウッドの名優ホアキンが次なる主演作に選んだのは、こんなにも親密で優しいヒューマンドラマだった。オーディションで選ばれ、英国アカデミー賞の助演男優賞ノミネートされた新星ウディ・ノーマンとの間で見せる、心を揺さぶる内省的な演技で新境地を開拓。

自身の子どもをお風呂に入れている時に着想を得て、監督・脚本を手掛けたのは、クリエイターからも絶大な支持を得ているマルチアーティストのミルズ。『ムーンライト』(17年)『レディ・バード』(18年)『ミッドサマー』(20年)など話題作を世に送り出し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの映画会社A24と、『20センチュリー・ウーマン』(17年)に続く2度目のタッグが実現した。

身近にいる大切な人をテーマに描き続けてきたミルズだが、本作品では実際にインタビュー取材した全米各地の914歳の子どもたちの生の声も挿入。「今、現実社会で起こっていること」を生々しくもパワフルに伝え、「すべての大人は子どもと彼らの未来に責任がある」という強いメッセージを発している。

今回公開となった日本版予告編は、ドビュッシーの「月の光」のメロディにのせて、NYで一人暮らしをするジョニーが9歳の甥ジェシーを預かるシーンから始まる。

ジェシーの大人びた発言や、街中で突然姿をくらます行動などにジョニーは振り回されてばかり。バスに飛び乗ったジェシーを無事見つけ安堵して抱きしめるジョニー、「伯父さんはバカの中で一番バカだよ」という親し気な会話から、徐々に2人の距離が縮まっていく様子が伝わる。そして子どもとしてではなく、1人の人間として「ちゃんと対応したい」とジェシーに向き合うジョニーの姿や、未来について語るジェシーなど、一緒に過ごした想定外の日々を通じて、2人がどのように変わっていくのか期待が膨らむ予告編だ。

モノクロながらあたたかみのある本作品で見せる、ホアキンの“新境地”の演技に期待したい。

『カモン カモン』は422日に公開される。