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『恋極星』 AMIY MORI監督 インタビュー

映画『恋極星』AMIY MORI監督 インタビュー
描く上で一番気をつけたのは心を描くこと

  • 両親を亡くし、知的障害の弟を抱えながら北の町で暮らす19歳の菜月(戸田恵梨香)。そんな彼女の前に、幼い頃、結婚の約束をした颯太(加藤和樹)が現れる──。

    映画『恋極星』は、音信不通になっていた幼なじみの男の子が、11年ぶりに姿を現したことからはじまるラブストーリー。人生を諦めてしまっているがゆえに、なかなか心を開くことができない菜月と、ある秘密を抱えている颯太の、切なくピュアな恋物語が詩情たっぷりに綴られてゆく。

    メガホンを取ったのは、写真家として活躍するAMIY MORI。ハリウッドスターをはじめとする有名人や、企業とのコラボレーション企画など、他ジャンルで活躍してきた彼女に、映画にかける思いをお聞きした。
     
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  • ──初監督とのことですが、まずは、この作品をデビュー作として選んだ理由を教えて下さい。
  • AMIY MORI(以下、AMIY):もともと、この映画のプロデューサーとは、私が書いた別の脚本を映画化したいという話で知り合ったんです。そのときは、ご縁が無く実現しませんでした。自分の原作・脚本に拘っていたのでデビューは急いでいなかったのですが、そのプロデューサーが「AMIYさんの映像感覚を、ぜひ映画に……」とおっしゃってくださったので、ご一緒させて頂きました。原作には自分が書く脚本と共通する面もありましたし、映画人として描いていきたい「愛」がポイントだったので、お引き受けいたしました。
     
  • ──以前から映画の監督をしたいと思っていたのでしょうか?
  • AMIY:21歳で写真家になったのですが、そのときから映画も監督したいと思っていました。
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  • ──写真家でもありますが、初めて映画(動画)を監督してみて、スチール(静止画)との違いは感じましたか?
  • AMIY:写真は一瞬の切り取りで、映画は一瞬の積み重ねではありますが、私の中ではともに、1つの「映像」というくくりに入るものなんです。だから映画を監督するにあたって、どこを切り取っても写真として成立するような撮り方にしたいとは思っていました。
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  • ──戸田恵梨香さんと加藤和樹さん、主演2人の演技も魅力的でした。
  • AMIY:恵梨香ちゃんは本当にプロ意識が高くて、芯がしっかりしている女の子なんです。それが素晴らしくて、彼女の仕事に対する真剣さや役に対する思いがしっかりと伝わってくる。なので、私が心がけたのは彼女をブレさせないことでした。
     一方の和樹くんは、役者として、すごく可能性を秘めていると思います。 ただ、役に対して、ちょっとまじめすぎるんですよね。それがいいところであり、もったいないところでもあると思います。
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  • ──その2人の裏話があれば教えて下さい。
  • AMIY:撮影に入る前に恵梨香ちゃんに「この映画でどこが心配?」って尋ねたら、直球ストレートに「ラブシーン」っていう答えが返ってきたんです。なので、和樹くんも呼んで話をしました。
     実は和樹くんは、すごく誠実でシャイな子で、ラブシーンでは特に恵梨香ちゃんを気遣っていました。なので、とてもいい形で撮れたんじゃないかなって思ってます。
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  • ──監督としては、細かく動きをつけるタイプでしょうか? それとも自由にやらせるタイプですか?
  • AMIY:最初は細かく演出をしました。恵梨香ちゃんは、それがスッと入っていくんですよね。面白いのは、そこでアレンジを加えてくるところ。「こういう風にして」と話すと、自分なりにアレンジして、彼女らしい動きを見せてくれるんです。
     反対に和樹くんは、細かく言い過ぎないように気をつけました。
     私自身、役者のいいところを引き出してあげるのが監督の仕事だと思っているので、いい形で演技ができるシチュエーションを作ってあげたいと心がけていました。そういう意味では、1人ひとりの個性に合わせていくタイプかも知れませんね。
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  • ──その演出スタイルは、写真家としても同じでしょうか?
  • AMIY:そうですね。私は写真嫌いな人を撮るのが得意なんです。ロバート・デ・ニーロやアンディ・ガルシアはあまり写真を撮られるのが好きではないので、最初は嫌がっていたのですが、いざ撮り始めるとガルシアなんて「オレの写真集を撮るか」なんて言いはじめるくらい(笑)乗ってくれました。共通するのは、撮られる側がイヤなことはしないこと。人間ですから、イヤなことを言われたり、させられるといい方向に進まない。逆に撮られる側が、動きやすかったり、演技をしやすいポイントを早い段階で見極めてあげて、それに合った形でアプローチすることが大切かなって思います。
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  • ──最後に、この映画を撮る上で一番気をつけたことを教えて下さい。
  • AMIY:心を描くことです。私の中のテーマに「愛」があるので、心が通じる映画を作っていけたらと思っています。表面的に泣きなさいっていう映画じゃなく、心の底からじんわりと涙が溢れ出てくるような、そんな映画を作っていきたいな、と。それは、この映画に限ったことではなく、これから作る映画すべてでこだわっていければと思っています。
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  • (09/3/12)

『恋極星』AMIY MORI監督

AMIY MORI
写真家・映画監督。ハリウッドスターなど有名人を多く撮影するほか、各国大使館や観光局、企業とのコラボレーションでメジャー誌(特集企画ページ等)のプロデュースも手がける。現在、SONYのWebサイトで「cafeα」のオーナーとして出演中。広告写真の撮影のほか、出版(執筆)や講演も多く、ラジオ番組のパーソナリティを務めるなど、世界を舞台に幅広い分野で活躍中。『恋極星』は長編映画の初監督作となる。




『恋極星』場面

 『恋極星』
2009年3月14日よりシネ・リーブル池袋ほかにて全国公開
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