Netflixのすごすぎる実力! 音も映像も高品位で賞レースがらみの秀作がズラリ

#動画配信#Netflix#ROMA/ローマ#ネットフリックス

『マリッジ・ストーリー』はNetflixで配信中
『マリッジ・ストーリー』はNetflixで配信中

【音も映像も内容も! 進化する動画配信サービス/#1】
高音質高画質は当たり前!
賞レースがらみの作品続々のNetflix

動画配信サービスのオリジナルコンテンツが躍進する昨今。大きな転機となったのは2018年12月公開のNetflix作品『ROMA/ローマ』だろう。アルフォンソ・キュアロン監督が自身のメキシコシティでの少年期の体験を描いた本作は、劇場公開を想定しないNetflixオリジナルコンテンツでありながら、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。そこから一気に評判が広がり、全米で100館を超える映画館がNetflix公開前の上映を決定した。MPAA(アメリカ映画協会)への加盟も果たし、Netflixは名実ともにハリウッドメジャー・スタジオと肩を並べる“映画会社”となった。

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『ROMA/ローマ』は作品そのものだけでなく、オーディオ&ビジュアル的なクォリティの高さでも耳目を集めた。65mmデジタルシネマカメラ「ARRI ALEXA 65」で撮影された4Kの高精細モノクロ映像と「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」で収録された立体音響は、ハイバジェットのメジャー大作に勝るとも劣らないもので、特に映像面では第91回アカデミー賞撮影賞を受賞するなど高い評価を得た(他に外国語映画賞、監督賞も受賞)。『ROMA/ローマ』のような作品の登場により、映画ファンは(再生環境さえ整っていれば)劇場公開〜パッケージソフト化という従来の流れを待たずして最新の映画を高品位に家庭で楽しむことができるようになったわけだ。

そして2019年。Netflixはオリジナルコンテンツをさらに充実させるべく、豪華キャスト&制作陣による話題作を次々と配信。スカーレット・ヨハンソン&アダム・ドライバーが夫婦役として『クレイマー、クレイマー』ばりの離婚劇を繰り広げる『マリッジ・ストーリー』(ノア・バームバック監督)、アンソニー・ホプキンスが前教皇のベネディクト16世、ジョナサン・プライスが現教皇のフランシスコを演じる異色のバディムービー『2人のローマ教皇』(フェルナンド・メイレレス監督)、マーティン・スコセッシ監督がロバート・デ・ニーロ&アル・パチーノを主演に、実録マフィアものの集大成として取り組んだ3時間半の超大作『アイリッシュマン』など、作品的にもクォリティ的にも第92回アカデミー賞各部門の賞レースに絡んできそうな作品が普通にカタログとしてラインナップされているのだからすごい。(#2へ続く…)

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