園子温監督作『ラブ&ピース』が北京国際映画祭コンペ部門に正式出品!

『ラブ&ピース』
(C)「ラブ&ピース」製作委員会
『ラブ&ピース』
(C)「ラブ&ピース」製作委員会

園子温監督作『ラブ&ピース』が、4月16日から4月23日まで開催される第5回北京国際映画祭の「天壇奨(Tiantan)」コンペティション部門に正式出品されることがわかった。同映画祭に日本映画がコンペ部門で正式出品されるのは本作が初となる。

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北京国際映画祭は2011年に創設され、今年で5回目を迎える映画祭。北京市にサポートされ、資金を受けて運営されている。第3回から正式にコンペ部門「天壇奨」が設立され、最優秀作品賞、最優秀監督賞など計10項目の賞が選出される。

今年は90か国以上から930本の映画がエントリーされ(うち122本が中国映画、808本が中国以外の国からのエントリー)、そのうち15本の映画がコンペ部門に選出された。授賞式は4月23日の予定だ。

本作は、東京オリンピックに向けて盛り上がる2015年夏の東京が舞台。楽器の部品会社で働く鈴木良一(長谷川博己)は、以前はロックミュージシャンを目指していたが挫折し、今はうだつのあがらない毎日を過ごしていた。同僚の寺島裕子(麻生久美子)に思いを寄せているが、小心者すぎてまともに話すこともできない。そんなある日、良一はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。良一は、その亀に「ピカドン」と名前をつけて可愛がるが、会社で同僚にからかわれピカドンをトイレに流してしまう。すぐにそのことを後悔した良一だったが、ピカドンが下水道を通り地下に住む謎の老人に拾われたことで、良一にはその後、思いもよらない展開が待ち受けていたというストーリー。

血が出ない! 誰も死なない! エロくない!など、今までの園監督のイメージと一線を画す本作は、初めて特撮に当選し、崩壊する東京の街に巨大化した“LOVE”=愛の怪獣が現れるという野心作。東京に愛が降り注がれるクライマックスは感動と涙を誘いそうだ。

『ラブ&ピース』は6月27日よりTOHOシネマズ新宿ほかにて全国公開となる。

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