西川美和監督の『夢売るふたり』がトロント映画祭に正式出品。海外の反応知りたい！
(C) 2012「夢売るふたり」製作委員会
『ゆれる』（06年）、『ディア・ドクター』（09年）の西川美和監督最新作となる『夢売るふたり』が、9月6日から16日まで開催される第37回トロント国際映画祭に正式出品されることがわかった。
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同映画祭は、カナダ最大の都市トロントで開催される北米最大の映画祭。コンペティション部門がないため、観客賞（ピープルズ・チョイス・アワード）が最高賞となっている。
アカデミー賞の行方を占う意味でも重要な位置を占めている映画祭で、過去にピープルズ・チョイス・アワードに輝き、その後、アカデミー賞でも注目を浴びた主な作品には、『英国王のスピーチ』（10年）、『プレシャス』（09年）、『スラムドッグ＄ミリオネア』（08年）などがある。
今回、『夢売るふたり』が出品される部門は「スペシャル・プレゼンテーション」というメイン部門。2010年には『ノルウェイの森』が上映されているが、日本映画がこの部門に選ばれるのは極めて異例のことで、同映画祭プログラミング・ディレクターも「とにかくこの映画が好きなので、ワールドプレミアとして招待することができて嬉しい」と話している。
トロント国際映画祭への参加が決まったことについて西川監督は以下のようなコメントを発表している。
「トロントは師匠の是枝監督も常連で、とてもいい映画祭だと聞いていましたから、ずっとこの機を待っていました。飲茶が美味しいそうですね。たくさんの外国映画に憧れて育ったので、こういう機会をいただけることは自分も作品で世界にお返しができるような気がして何よりうれしいです。東京に生きる夫婦と女たちの話を、海外の人がどのように受け止めるのか、理解されるのか、されないのか、とても知りたい。苦労を重ねてくれたスタッフの仕事、キャストの仕事を世界に紹介できることもうれしい。決めてくださったディレクターの方々に本当に感謝しています」
『夢売るふたり』は9月8日より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。
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