天野喜孝の映画初監督作『DEVA ZAN』は現代の神話!

『DEVA ZAN』より
(C) YOSHITAKA AMANO/ST DEVALOKA
『DEVA ZAN』より
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『DEVA ZAN』より
(C) YOSHITAKA AMANO/ST DEVALOKA
実寸大の黒豹・パンサーの前で。天野喜孝
天野喜孝
天野喜孝
写真左より諸岡哲秀(ゼネラル・プロデューサー)、柳田康友(エグゼクティブ・プロデューサー)、天野喜孝、鈴木真理子(スタジオ・デバロッカ代表取締役社長)
『DEVA ZAN』より
(C) YOSHITAKA AMANO
『DEVA ZAN』より
(C) YOSHITAKA AMANO
『DEVA ZAN』より
(C) YOSHITAKA AMANO

古くは『新造人間キャシャーン』や『科学忍者隊ガッチャマン』の作画、近年では『ファイナルファンタジー』のキャラクターデザインなど、数々のクリエイティブで世界中を魅了してきた天野喜孝。その天野が映画初監督に挑戦。自らが総監督、原作、原案をつとめるプロジェクト『DEVA ZAN』の記者発表会が12月21日にグランドハイアット東京で行われ、天野らが登壇した。

[動画]『DEVA ZAN』 特別映像

会見では、この日のために作られた『DEVA ZAN』の特別映像が公開されたほか、主人公ZAN(斬)が運命に導かれるかのように出会う黒豹・パンサーの実寸大の像も展示。記者たちにはシノプシスや4枚のイラストなどが入ったプレスシートが渡された。

本作で表現したいことについて聞かれた天野は「いろいろとあるんですけど神話です。神話っていうとものすごく大きくなってしまいますが、物語の初めはたぶん、みんな神話だと思う。だったら、神話を真正面からやりたいなと思いまして」とコメント。その神話を掘り下げていったら東洋思想にぶち当たったとという。

「もちろん、神話をそのままやるとと宗教臭くなってしまう。(そうではなく)SFとして宇宙や神話の世界を捉え、嘘ではない神話を作りたいと思った。昔は神話って本当のことだと思われていたと思う。手がけるに当たっては、科学やテクノロジーなどを踏まえた上で“今の神話”を作りたいと思った」と天野。

「これまでいろいろな仕事をしてきたが、そろそろ自分のやりたいことをやろうと思って10年くらい前から考え始めた」と、賛同者を得たことでスタートを切ることができたと話していた。

また、これまでの活動との共通点を聞かれると「今までやって来たこととは全部共通している。だから『DEVA ZAN』はこれ1つではなく、ここから始まるみたいな」と語り、立体や絵画なども含めた今後の展開について触れた。

最後にメッセージを求められると、「みなさん宣伝してください」と話し、照れ笑いを浮かべていた。

なお、この日の会見では天野の100%オリジナル作品を製作するスタジオとして発足した「株式会社スタジオ・デバロッカ」について、同社代表取締役の鈴木真理子が説明。名前の由来について、「造語ですが、ディーバは神の意、ロッカは場所という意味で“神々のいる場所”という意味です」と明かしていた。

『DEVA ZAN』は2012年春に世界各国での公開を予定している。

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