カンヌ受賞も夢じゃない? まえだまえだが是枝裕和監督『奇跡』で映画初主演

映画『奇跡』で初主演に挑むまえだまえだ
映画『奇跡』で初主演に挑むまえだまえだ

カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞(柳楽優弥)を受賞した『誰も知らない』をはじめ、ヴェネチア国際映画祭オゼッラ・ドゥオロ賞受賞の『幻の光』や『空気人形』など数多くの秀作を世に送り出し、世界的に高い評価を得ている是枝裕和監督。その最新作『奇跡』のキャストを配給元のギャガが発表した。

離婚した両親を仲直りさせて再び家族全員で暮らす日を夢見る少年が、弟と共に“奇跡”を起こそうと奮闘する姿を描いた作品で、主人公の兄弟を、実の兄弟でもある子どもお笑いコンビ・まえだまえだ(兄=前田航基、弟=前田旺志郎)が演じる。

また、兄弟の両親をオダギリジョーと大塚寧々が、その祖父母を橋爪功と樹木希林が演じる。さらに夏川結衣、阿部寛、長澤まさみ、原田芳雄ら、人気、実力を兼ね備えた俳優たちが勢揃い。

本作は、「一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる」という噂をめぐって展開する物語。2011年3月に九州新幹線が全線開通することを記念してJR九州とJR東日本企画が企画、“鉄道好き”ということで是枝監督に白羽の矢が立ったという。これについて是枝監督は「原田芳雄さんなどを前にして、とても“鉄道マニア”などと言えません。撮り鉄でも乗り鉄でもありませんが、電車が通過するときの、すれ違うときのワクワク感というかゾワゾワ感を何とか映画のなかで描きたい。そう思っています」

一方、まえだまえだの航基は、「今回主演で、とてもうれしいですが、とても緊張しています。自分も役と一緒の小6なので、中学生になるまえに、旺志郎と一緒に映画に出演できるのもうれしい」と喜びを語るも、「監督はその日まで内緒といって、ぼくたちは台本をもらってません」と明かし、「どうやら桜島が噴火する話やないかと旺志郎としゃべってます。水着の衣装があったので水泳選手の話かな?」と内容を推測。

旺志郎も「代表作になるとマネージャーさんにいわれました」と大喜びで、「九州はゆっくり行ったことがないので楽しみです。九州はご飯も美味しいと聞いたので いっぱい食べたいです!」と、子どもらしいコメントを寄せた。

『奇跡』は2011年初夏に全国公開予定。

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