若手演技派の成海璃子が、ブラックな笑い満載の崖っぷちアイドルに挑戦!

11月20日、都内で映画『罪とか罰とか』の試写会が行われ、監督のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)と主演の成海璃子が登壇し、映画の撮影を振り返った。

映画は崖っぷちのアイドルが、ヒョンなことから1日警察署長になってしまう話を骨格にしたブラックコメディ。これが3本目の映画となるKERAが、「ほかにはない、コメディ映画ができたと思っている」と言えば、主演の成海も「何から何まで、今までの現場とは違って、楽しみながら作品を作ることができた」と挨拶をする。

この作品が崖っぷちのグラビアアイドルを主人公にしていることから「ポーズをとったりもしたのか?」と聞かれた成海は、「でも、全然売れていないアイドルですから……」と戸惑った様子。これには監督のKERAも「グラビアアイドルの役といっても、それで成立していないようなグラビアアイドルなので、ポーズって言ったって、ねぇ」とすかさず助け船も。

また、「崖っぷち」に引っかけ、司会者から「人生で崖っぷちを感じたことは?」と尋ねられたKERAは、「基本、崖っぷち。しかも、5回に1回くらいは(その崖から)落ちてる」と笑いを取るや、今もまだ、12月13日に初日を迎える舞台の台本が上がっていないことを暴露。「それが毎回のペースで、そういう方がいいものができる気がする」と自説を展開すれば、「この映画も撮影日に台本を書いたシーンがいくつもあります。全然、威張れることじゃないんですけど」と言った後、「ラストシーンの台本がずっと真っ白で、不安だったよね?」と成海に理解を求める場面も。

これを受け、成海も、「結構、毎日(崖っぷちを)感じます。大丈夫なのかなって」と神妙な面持ち。司会者からどうやって乗り切るのと聞かれ、「どうやって乗り越えられるんだろうなって思ってます」と、弱気な答えが。

映画は、そんな崖っぷちアイドルが、ブラックでシュールな笑いを喚起させるような、数々の修羅場をくぐり抜けながら、最後には自分に自信をもてるようになるまでを描いている。公開は2009年春より、シネマライズ、テアトル新宿ほか、全国順次となる見込みだ。

[写真上:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(写真左)と成海璃子(同右)/写真下:『罪とか罰とか』の場面写真]
(C)『罪とか罰とか』製作委員会

『罪とか罰とか』公式サイト