黒木華、樹木希林、多部未華子が初共演!『日日是好日』映画化

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『日日是好日』に主演する黒木華(左)と共演の多部未華子(右上)。右下は原作者の森下典子(左)と大森立嗣監督(右)
『日日是好日』に主演する黒木華(左)と共演の多部未華子(右上)。右下は原作者の森下典子(左)と大森立嗣監督(右)

2002年の発行以来、多くの読者の心を掴み続ける森下典子による人気エッセイ「日日是好日 —『お茶』が教えてくれた15のしあわせ—」が、大森立嗣監督、黒木華主演で『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)として映画化されることが決定した。

第64回ベルリン映画祭・銀熊賞に黒木華! 山田洋次監督も拍手

黒木は『小さいおうち』(14年)で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。また、この作品と『母と暮せば』(15年)で2年連続日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど若手演技派女優の1人。大森監督作品へは初参加となる。

共演には、黒木とは初共演となる樹木希林と、こちらも黒木と初共演となる多部未華子。日本最高峰の女優3人による初共演が実現した。

物語は就職の話がチラホラ出始める頃に、大学生の典子(黒木華)が母親から「あんた、お茶、習ったら」と突然勧められるところから幕開け。「えっ、なんで?」と意味がわからず困惑する典子だったが、従姉の美智子(多部未華子)から「ねぇ典ちゃん、一緒にやろうよ」と一押しされ、嫌々ながらも美智子とともに自宅近くの茶道教室の先生を訪ねる。その先生は巷で「タダモノじゃない」と噂の武田のおばさん(樹木希林)だった……。

就職につまずき、失恋や大切な人の死という悲しみの中で、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。季節を五感で味わう歓び。そして「いま、生きている!」という実感に迫る感動ドラマの誕生だ。

原作は著者の森下が茶道教室に通い続けた約25年に渡る日々を綴ったエッセイ。文庫本の解説で、人間国宝の柳家小三治氏が「感動の読了だった。この感動を誰かに伝えたい。いても立ってもいられなくなった」との思いから近くの書店に飛んで行き、「茶道・華道コーナー」で見つけた平積みの本書を「ここにあるべき本じゃないんだよこの本は。(中略)いや、ここにも一冊ぐらい置いてもいいけど、とに角ここじゃないんだよ」と綴っているが、茶道の素晴らしさを描くことは当然ながら、多くの読者にとってかけがえのない人生のバイブルになっている。

本作出演に、主人公の典子役を演じる黒木は「ずっとご一緒したいと思っていた大森監督の作品に、出演できることを幸せに思います。樹木さんも多部さんも共演させていただくのは初めてですが、お2人の出演されている作品を拝見していて、いつも素敵な表現をされているな、と思っていたので、そんなお2人と作品を創れることをとても光栄に思います。茶道は全く経験がなく、今回は勉強することが大変多いので不安もあるのですが、典子と同じように学び、成長していきたいです」とコメント。

武田先生役の樹木は「年とったからって自動的にいい顔になるわけじゃない…つくづくわかった。映画に出ることは恥多いことだ」と話し、美智子役の多部は「またこうして大森組に参加させていただくことを大変嬉しく思います。黒木さん、樹木さんとは初めて共演させていただくので、少し緊張していますが今からとても楽しみです。茶道も幼稚園で習った以来ですので一から学ばせていただき、人の生き方を変えてしまう程の茶道の魅力や奥深さが映画を観て下さるみなさんに伝わるようにお稽古をして撮影に臨みたいです」と述べている。

『日日是好日』は11月にクランクイン。2018年に全国公開予定となっている。