『鬼滅の刃』最短100億超え! 200億も夢じゃないといえる理由とは?

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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『千と千尋の神隠し』を超える新記録樹立

公開2週目を迎えた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、25日までの公開10日間で興収約107.5億円を記録した。これまで100億円を最速で突破したのは『千と千尋の神隠し』(01年)の25日間。19年ぶりに新記録を樹立した。

週末の24日は興収約15億、25日は約15.4億円で、計30.4億円。2週目に入っても、昨年の『天気の子』初日3日間の16.4億円、『名探偵コナン 紺青の拳』18.9億円、『アナと雪の女王2』19.4億円の興収を上回っている。

・今さら聞けない『鬼滅の刃』 お節すら爆売れさせるその魅力とは?

公開直後と同じく土日は全席販売で対応するシネコンチェーンが多く、TOHOシネマズ、ユナイテッドシネマ、109シネマズなどで全席販売した。上映回数は相変わらず多く、通常は1日5回のところ、10回以上は当たり前。20回を超えるシネコンも多くあった。公開初日に42回を上映して話題のTOHOシネマズ新宿では、23日は37回、24日は34回、25日は27回だった。

昨年の大ヒット作の2週目週末と比較してみる。

『鬼滅の刃』30.4億円(前週比-10%)、累計107.5億円
『名探偵コナン 紺青の拳』8.9億円(前週比-40%)、累計35.9億円
『天気の子』10.1億円(前週比-15%)、累計39.9億円
『アナと雪の女王2』14.4億円(前週比-11%)、累計43.1億円

2週目に入っても勢い落ちず

『鬼滅の刃』は最初の週末に新記録のスタートを切ったが、2週目に入っても落ちが少なく、勢いが持続している。最終的にどこまで興収を伸ばすのか。映画関係者の間では「200億円が視野に入った」との声が出ている。
日本で興収200億円を超えた作品を見てみると

『千と千尋の神隠し』308億円
『タイタニック』262億円
『アナと雪の女王』255億円
『君の名は。』250.3億円
『ハリー・ポッターと賢者の石』203億円

11月の新作を見ると、大ヒット期待作は11月20日公開『STAND BY ME ドラえもん2』くらい。シネコンで『鬼滅』の上映回数を極端に減らしそうなライバルがしばらくの間ない環境が『鬼滅』の記録を後押ししそうだ。(文:相良智弘/フリーライター)