今年の東京国際映画祭、審査委員長はチャン・ツィイー!

#チャン・ツィイー

(C)2019 TIFF_Kazuko WAKAYAMA
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女優のチャン・ツィイーが10月28日〜11月5日に開催される第32回東京国際映画祭で、映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長をつとめることがわかった。

チャン・ツィイー、その他の写真

チャン・ツィイーは、2000年にチャン・イーモウ監督作品『初恋のきた道』で映画デビュー。世界的に好評を博したアン・リー監督の映画『グリーン・デスティニー』(00年)で国際的な知名度を獲得し、スティーヴン・スピルバーグの指名で主演したハリウッド映画『SAYURI』(05年)で俳優としての地位を確立させる。

過去には、カンヌ国際映画祭で06年にコンペティション部門、09年にシネフォンダシオン部門、13年にある視点部門の審査員をつとめ、16年にはトロント国際映画祭のプラットフォーム部門の審査員をつとめている。また、フランス文化省より、 芸術・文学の分野で功績がある人に贈られる芸術文化勲章シュヴァリエが授与されている。

今回、審査委員長をつとめることにチャン・ツィイーは「初めて東京に来たのは、長編映画のデビュー作とともに、中国から旅に出た若い俳優の時でした。『初恋のきた道』への歓迎の温かさにとても感動し、日本が映画制作に込める愛情と情熱を直に目の当たりにしたことを覚えています。私の長編映画デビュー作が、日本、そして世界中の映画ファンに好評を得たという経験は、この(映画という)視覚的な方法が物語を語る力、普遍的に感じられる悲しみと喜びを表現する力というものを教えてくれました。若い俳優にとって、これは素晴らしい体験でした。今回東京国際映画祭にご招待いただき、日本の映画ファンと一緒に過ごすことができることは大きな喜びであり、また審査委員長として、名だたる映画人とともに素晴らしい作品を見つけ、称えることができるという格別な経験ができることを光栄に思います」とコメント。
                            
久松猛朗フェスティバル・ディレクターは「この度、第32回東京国際映画祭の審査委員長に女優のチャン・ツィイーさんをお迎え出来ることを心より嬉しく思います。彼女は、言うまでもなく、中国のみならず世界で活躍する女優の一人ですが、長編映画デビュー作『初恋のきた道』で彼女を見た時の衝撃は未だに忘れられません。また彼女は鈴木清順監督の『オペレッタ狸御殿』にも主演され、日本人が非常に親しみを感じる女優でもあります。今回、東京国際映画祭で彼女と一緒にお仕事を出来ることは本当に楽しみですし、それが双方にとって実りあるものになることを心より願っています」とのコメントを寄せている。