雨宮塔子、パリで起こった奇跡語る/『ハドソン川の奇跡』イベント

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雨宮塔子
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2009年にニューヨークのハドソン川で実際に起こった航空機事故の生存劇を、クリント・イーストウッド監督が映画化した『ハドソン川の奇跡』。この映画のトークショーが9月11日に都内試写室で行われ、ニュースキャスターの雨宮塔子が登壇した。

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本作は、2009年1月15日のニューヨークが舞台。ベテラン操縦士のサレンバーガー機長はいつも通り安全運転を心掛けながら飛行機に乗り込むが、マンハッタン上空850メートルで突如全エンジンが停止。機体が制御不能に陥り、ニューヨーク市民の命にも危機が迫る中、ハドソン川への着水を決断。乗客155人全員が無事生還という奇跡を成し遂げ国民的英雄になるが、そんな機長の“決断”に思わぬ疑惑が掛けられてしまうというストーリー。

雨宮はサリー機長に起きた事故後の知られざる真実を描いた実話であることについて「キャスターとしては、たとえ数字に結びつかなかったとしても真実を伝えたいという思いがあります」とコメント。

奇跡の生還劇を描く本作にちなみ、最近身の回りに起こった奇跡を尋ねられると「お財布やケータイをよく失くしてしまうのですが、パリに住んでいた時に身分証などが入っていたお財布を落としてしまったんです。でも、道路工事をしていたおじさんが拾って電話してくれて、何も取られずに全部戻ってきました」とエピソードを披露。「日本ではありえますが、パリでは絶対に起こらないので“パリの奇跡”と友人からは呼ばれています」と続け、会場に集まった女性たちから驚きの声が上がった。

この日は奇しくもはアメリカ同時多発テロかが起きた9月11日。劇中に9.11を連想させるようなシ ーンが登場することから、9.11後のアメリカに関する話題も。雨宮は「事故が起きた2009年のアメリカはとても暗い時代でした。そういう時に全員生存という奇跡が起きた明るいニュースは、アメリカのみなさんに投げかけることも大きかったのだと思います」と話し、主演のトム・ハンクスについては「コミカルな俳優さん のイメージでしたが、本作のような人間的な葛藤を演じる役もぴったりはまっていて幅の広い役者さんだと思います」と答えていた。

『ハドソン川の奇跡』は9月24日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開となる。