『ホワイト・ノイズ』
『ホワイト・ノイズ』『バルド、偽りの記録と一握りの真実』
『ホワイト・ノイズ』
『バルド、偽りの記録と一握りの真実』
『バルド、偽りの記録と一握りの真実』

最高賞の金獅子賞を競うコンペティション部門には23作品が出品

第79回ヴェネチア国際映画祭が現地時間8月31日夜よりスタートした。最高賞の金獅子賞を競うコンペティション部門には深田晃司監督の『LOVE LIFE』を含む23作品が出品されているが、ここでは『ホワイト・ノイズ』と『バルド、偽りの記録と一握りの真実』に注目したい。

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映画祭のオープニング作品にも選出された『ホワイト・ノイズ』は、『マリッジ・ストーリー』(19年)のノア・バームバック監督がアダム・ドライバー主演で贈る“死”をテーマにした風刺的な人間ドラマだ。

作家ドン・デリーロの同名小説を原作とする本作は、化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れ錯乱してしまった大学教授が、命を守るため家族とともに逃走する姿を描く。現代に生きる家族が“死”を身近に感じる環境下で、愛や幸福といった普遍的なテーマに向き合う抒情的で不条理な物語である。

『ホワイト・ノイズ』

一方、『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(15年)『レヴェナント:蘇えりし者』(16年)でアカデミー賞監督賞にも輝いたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督による自叙伝的なノスタルジック・コメディ。

『バルド、偽りの記録と一握りの真実』

『バルド、偽りの記録と一握りの真実』BARDO. Cr. Courtesy of Netflix © 2022

本作では、LAから故郷に戻ったメキシコの著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者の主人公シルベリオ・ガマが、自らの内面や家族との関係、そして自分の愚かすぎる“ある過去”などの問題と向き合いながら、生きる意味を見つけていく。

ストーリーの全貌は未だ謎に満ちているが、メキシコにあるイニャリトゥ監督の故郷で撮影が行われる等、自伝的要素が強いとされており、数々の映画賞を受賞してきた監督の集大成的な作品になることも期待されている。

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『ホワイト・ノイズ』は12月30日より、『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は12月16 日よりNetflixにて独占配信される。