3・4公開『永遠の1分。』はじめ東日本大震災をテーマとした映画3傑

『カメラを止めるな!』(17年)で撮影監督を担った曽根剛がメガフォンを取り、上田慎一郎が脚本を手掛け、“笑いの力”を武器に東日本大震災と真摯に向き合ったヒューマンドラマ『永遠の1分。』が3月4日から、全国で公開される。

東日本大震災から11年の年月が経った現在。震災当時、われわれ日本人は悲惨な自然災害に心を痛め、不安に苛まれていたが、今では危機感を失い痛ましい過去は風化しつつあると感じる人は少なくないだろう。

しかし、家族が亡くなってしまった人や、今も行方不明のまま戻ってこない家族を待つ被災者も存在し、震災から11年経った現在も必死に悲しみに耐え、戦っている。

この人々の生活や営みを奪い去った東日本大震災を風化させないためにも、今回、東日本大震災をテーマにした新作映画『永遠の1分。』を含む3本の作品を紹介する。

まずは東日本大震災をテーマにした映画を見ることで、被災地のことをいま一度考え、被災者に心を寄せるきっかけにしてみてはいかがだろうか?

3.11を舞台にコメディ映画の撮影を試みた米国人ディレクターが見たものとは…

■『永遠の1分。』3月4日公開

コメディが得意なアメリカ人の映像ディレクター・スティーブは、3.11を舞台にコメディ映画を撮影しようと試みる。取材を重ねる中で被災状況を目の当たりにし、かつ週刊誌に誹謗中傷の記事が出るなど、暗雲が立ち込めてしまう。しかし、彼には映画を撮らなければいけない理由があったのだ。
一方、3.11で息子を亡くし、ロサンゼルスに移り住んだ日本人シンガーの麗子。歌のせいで息子を失ったという罪悪感に苛まれ、再びシンガーとして活躍することや日本に残してきた夫と向き合えない年月を過ごしていた。ある時、彼女は夫からの手紙の中にあるものを見つけるが……。

■『風の電話』(2020年1月公開)

東日本大震災により家族を失った高校生の主人公・ハルは、広島に住む祖母・広子のもとに身を寄せる。しかしある日、ハルが学校から帰宅すると広子は倒れていた。ハルの唯一の心の支えであった広子を失う不安に駆られ、ヒッチハイクで震災以来一度も帰っていない故郷の地を踏む。一人孤独に感じるハルであったが、憔悴したハルを道端で助けてくれた公平、被災してからもその地で暮らす今田など、様々な人と出会い、温かい心に触れるハル。道中で出会った福島の元原発作業員の森尾と共に旅は続いてゆき……。

■『Fukushima50』(2020年3月公開)

2011年3月11日、最大震度7という大地震が巻き起こした想定外の大津波が、福島第一原子力発電所(イチエフ)を襲う。そこで直長として勤務していた主人公・伊崎。浸水により全電源を喪失したイチエフを制御すべく奮闘する伊崎ら現場作業員だが、その努力はむなしく事態は悪化の一途をたどり、近隣の人々は避難を余儀なくされてしまう。官邸は、最悪の場合、東日本壊滅に至るほどの被害予想を発表した。これを阻止するには、いまだ世界で実施されたことのない“ベント”を成功させる選択しか残されていなかった。伊崎らは、残された家族のことを思いながら、体一つで放射線物質の充満する原子炉内に突入し、命がけでイチエフの暴走を止めようとするが……。

『永遠の1分。』は3月4日から、全国で公開される。