韓国スケート界を舞台に、指導者による性暴力に立ち向かう元選手の姿を描いた衝撃作『薄氷の告発』の予告編が解禁となり、ポスタービジュアルも公開された。
・大好きな「推し」が性犯罪の加害者だったら？ 揺れ動くファンの思いを綴った話題作
・性暴力の噂を受け流した過去を反省「実際の被害者数は報道よりはるかに多い」
教え子を守るため、彼女は再び立ち上がった
高校のカーリング部コーチとして働くジュヨンは、元アイススケートの韓国代表選手。彼女は選手時代、協会のコーチから性的暴行を受けており、世に訴えたものの、世間から好奇の目で見られることに耐え切れず自殺未遂を図った後は、記憶を封じ込めて生きていた。ある日、かつての同僚が自殺したという知らせを受ける。彼女もまた、コーチからの性的暴行を受けていた。そんな中、協会コーチの魔の手は、ジュヨンの教え子にも伸びてきて——。
『薄氷の告発』 (C)2022 MBC D.CREATIVE STUDIO, INC. AND ark & dbook, INC. ALL RIGHTS RESERVED
解禁された予告編では、一度はおぞましい記憶と好奇の目に押しつぶされたジュヨンが、友人の自殺、そして教え子に魔の手が伸びるのをきっかけに再び立ち上がる姿が描かれる。
おぞましい記憶から逃れられず、告発したことでコーチから訴えられ「正義は執行されなかった」と傷つき、失意に沈むジュヨン。そして、「彼女が誘ったんだろう」「男を勘違いさせた」という好奇の目。そして、再び立ち上がろうとした彼女を苦しめる過去の写真……。
ポスタービジュアルでは、ジュヨンが、「やるべきことがある」というキャッチコピーと共に、涙を流しながらも薄氷を踏む思いで暴行事件を告発しようとする決意を窺わせる。
主演は『奇皇后 〜ふたつの愛 涙の誓い〜』『フェニックス～約束の歌～』などドラマ・映画などで幅広く活躍するペク・ジニ。事件のトラウマや告発への葛藤等、被害者の心情を見事に演じている。また、『夜叉 容赦なき工作戦』のソン・ジェリム、『パイプライン』のペ・ユラムらが共演している。
・［動画］真実に基づく衝撃映画『トガニ 幼き瞳の告発』予告編
実際に、韓国スケート界では指導者が性暴力で有罪判決を受けるなど、度重なる不祥事を起こしている。そのような背景を受けた本作は、実在の性的虐待事件を映画化した『トガニ 幼き瞳の告発』のように、社会の闇に一石を投じる作品だ。
『薄氷の告発』は3月15日より公開される。
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