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『スティーブ・ジョブズ』マイケル・ファスベンダー インタビュー

“現実歪曲フィールドの中の天才”について吐露

『スティーブ・ジョブズ』マイケル・ファスベンダー インタビュー
スティーブ・ジョブズが我々の生活のすべてを変えた

『スティーブ・ジョブズ』
2月12日より全国公開
(C)Francois Duhamel
人々の暮らしに“革命”をもたらした天才スティーブ・ジョブズ。これまで何度も映画化されてきた男の姿を、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化した『スティーブ・ジョブズ』は、プレゼンの名手ともうたわれたジョブスの伝説的プレゼンの直前の舞台裏を描くことで、たぐいまれなる男の横顔を浮かび上がらせる作品だ。

卓越したビジネスセンス、強烈な個性、そして娘リサとの“確執”……。主演したマイケル・ファスベンダーに、本作について語ってもらった。


──スティーブ・ジョブズの業績について、どう思いますか?

ダニー・ボイル監督(左)とマイケル・ファスベンダー(右)。撮影中の様子
ファスベンダー:コンピューターというものが趣味人のためばかりでなく、万人のためにあるべきだというのが、スティーブ・ジョブズの着想だね。当初から彼が情熱を注いだのは、コンピューターは恐れるべきものではなく、我々が日常的に使うべきものだという直感的なコンセプトだった。スティーブ・ジョブズが我々の生活のすべてを変えたからこそ、このストーリーは大事なんだ。彼は世界の動き方を、コミュニケートの方法を、個々のやりとりの方法を、映画の見方や音楽の聴き方や商品の買い方を、がらりと変えた。それほどの影響力があった人物は、やはり、顧みる価値があると思う。

──一方で、彼の独裁的な手法を避難する人もいます。

ファスベンダー:確かにマキャベリ的な側面があったと強く思う。残酷な一面もあっただろうね。でも、そんなふうに人を貶める必要があるだろうか? たぶんないと思うんだけど、個性と業績がごっちゃになることがあるよね。人は挑発されたり、操られることを必要とする時もある。役者として言わせてもらうと、監督たちは時として同じ手を使うものだよ。仕事ばかりしてると、我慢の限界は絶対に短くなってくるし、彼は何時間も何時間も続けざまに仕事ばかりしてきたんだろうね。Macintoshの発表の直前の数週間、ジョブズたちは1日20時間は働いてたと思う。どんなビジネスでも、じっとしていたら競争相手に追い抜かれてしまうからね。スティーブ・ジョブズは、常に前進していないといけないとすごく意識してた。40年間で、彼はいったい何日休みをとっただろう? きっとそんなに多くないはずだ。
 Macintoshのオリジナルのデザイン・チームの1人が、ジョブズは「現実歪曲フィールド」の中で動いてたって言ったけど、彼が空が緑だと言えば、まわりの人間はみんな彼の言う通りだと信じ始めたという意味らしい。彼がパーソナルなコンピューターというアイディアが実現できると信じ込んだのは、その意志の力のおかげであって、我々が彼らに共感して同様に信じ込んだのもそのおかげなんだ。あの意志力がなかったら、果たして彼が成し遂げたことが完遂できただろうか? それは僕には分からない。でも、彼らの意見はこれで一致しているような感じだった。つまり、彼は複雑な人物だったとね。

(2016/02/12)


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マイケル・ファスベンダー
Michael Fassbender

1977年4月2日生まれ、ドイツのハイデルベルク出身。01年、テレビシリーズ『バンド・オブ・ブラザース』で注目され、『300〈スリーハンドレッド〉』(07年)で映画デビュー。『SHAME-シェイム-』(11年)でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞。主な出演作は『それでも夜は明ける』(13年)、『X-MEN』シリーズ、『イングロリアス・バスターズ』(09年)、『プロメテウス』(12年)、『FRANK-フランク-』(15年)など。

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