『P.S.アイラヴユー』のジェラルド・バトラーが、愛のささやき方をレクチャー!?

世界的ベストセラーのラブストーリーを映画化した『P.S.アイラヴユー』。最愛の夫を突然亡くした女性が、悲しみの底から再生する姿を描いた感動作で、茶目っ気たっぷりの“最愛の夫”を演じたジェラルド・バトラーが来日。渋谷のホテルで記者会見を行った。

今回が4回目の来日というジェラルド。スコットランド出身の彼が本作で演じたのは、アイルランド人男性ジェリーの役。「ジェリーは僕に近い役なので、入り込むのはそう大変ではなかった。でも、アイリッシュアクセントは思ったよりも大変でしたね。ギターも弾かないといけなかった。8歳の頃以来、さわっていなかったので、ちょっと時間がかかりました」。

映画では、急逝したジェリーが愛する妻に残した10通の手紙が重要な役割を担うが、「残念なことに、最近はあまり手紙を書かなくなってしまって……」というジェラルド。ただし、若い頃はよく手紙を書いていたそうで、「ペンパルクラブというペンフレンドのクラブに所属していたくらい(笑)。とてもきれいなフランス人の彼女がいたときは、彼女にラブレターをたくさん送りました」と話す。

劇中の手紙の文末は必ず“I love you”と書かれているのだが、日本人にとっては少々気恥ずかしい「愛してる」の使い方についても教えてくれた。「できるだけ多くの女性に言って結果を待つこと──というのは冗談で(笑)、しょっちゅう口にしないことだと思います。人は生まれたときから愛を求めています。だから、心から愛を感じた時だけ、本心から伝えればいいのでは?」。「正面から目を見て伝えるのと、耳元でささやくのと、どちらがいいの!?」という質問には、「どちらとも言えないですよね。目を見て“I love you”と言うのは誠意があるし、耳元で語るのはとてもセクシー。何を望んでいるかによると思います」と照れながらも真剣に答えてくれた。

“愛する妻”を演じたのはオスカー女優のヒラリー・スワンク。「この作品に出たいと思った一番の理由はヒラリー・スワンク」だそうで、彼女と共演できて本当に光栄だと話す。そんな彼は、尊敬する名女優の名演には、「何か“ヒラリー・メソッド”があるのではないかと考えた」。そして、撮影初日のヒラリーの様子を凝視──すると撮影の後、ヒラリーはすぐに“何か”を一生懸命チェックしていたそうで、彼は、そこに名演技の秘密が隠されているとニラんだようだ。だが後で聞くと、実は彼女がチェックしていたのはテレビだったのだとか。「熱心なスポーツファンの彼女は、テレビで野球中継を見ていたんです(笑)。それを聞いて、僕はますます彼女が好きになりました」。

会見の最後に、雑誌「AneCan」のモデルとして人気を博す真山景子が、花束贈呈のゲストとして登場。ジェラルドの演じたジェリーについて、「女の子の誰にとってもパーフェクトな人!」と絶賛! 昨夜の舞台挨拶でも会ったというジェラルド本人の魅力については、「ジェリーと似ていますよね。優しくてユニークで……とにかくユニークですよね」とコメント。それを聞いたジェラルドが「ユニークは微妙だなぁ……」と苦笑いしながらつぶやいていたのが印象的だった。

『P.S.アイラヴユー』(10月18日より有楽座ほかにて全国拡大公開)

(写真左:ジェラルド・バトラー/右:真山景子)

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