主演の田畑智子が母親役の役作り明かす/『鉄の子』舞台挨拶

左から福山功起監督、田畑智子、ペ・ジョンミョン
左から福山功起監督、田畑智子、ペ・ジョンミョン

開催中の第28回東京国際映画祭に出品されている映画『鉄の子』の舞台挨拶が10月28日にTOHOシネマズ新宿で行われ、主演の田畑智子、ペ・ジョンミョン、福山功起監督が登壇した。

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本作は、親の再婚で姉弟となった同学年の男の子と女の子が、クラスメイトとなり、そのことをからかわれることにウンザリした挙げ句、「リコンドウメイ」を結び、あの手この手で両親を離婚させようと奮闘する姿を描いた作品。

福山監督の母がモデルだったという母親役を演じた田畑は、「親子、兄弟、夫婦、ごくごく普通に描かれているからこそ、心のうちをどう表現したらいいのかという難しさがあった。ただ、弱々しいところは見せたくないと思った。1人で子育てをしている強い母。多少旦那に甘えることはあっても、子どもを1人で引っ張っていく姿が見せられたらと、カメラが回ってないところで2人を見ているように心がけていました」と役作りの秘密を明かした。

心優しくもだらしない一面を持つ父親役を演じたペは、「僕自身に近い。似ているところも結構あった。とてもリアルなキャラクターだったので、監督のことを信頼して、的確な指示に乗って演じていった。田畑さんと共演できるのがプラスであり、プレッシャーでした」と語った。

また、オーディションで選ばれた子役とスギちゃんについて福山監督は、「大人な芝居をする子もいるが、舌ったらずだったり、等身大の雰囲気が出ればいいなと思って子役を選んだ。スギちゃんは職人という設定。本来なら渋い人なのかもしれないが、川口という土地柄、誰でも気軽に話しかけたりできるお兄さんがいいなと思って、選ばせていただいた」とキャスティング裏話を披露。

撮影は、わずか8日間で済ませなければいけない必要があったそうで、タイトなスケジュールについて田畑は「やってもやってもやっても、という濃い感覚はあったが、長くゆっくり時間をかけるよりかはよかった」とコメント。福山監督も「その中でちゃんとやるのも監督の醍醐味。役者さんに支えられた」と撮影当時を振り返っていた。

『鉄の子』は2016年2月13日より角川シネマ新宿ほかにて全国順次公開となる。

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