余命1年のドクター・中松氏、治療法開発に「失敗すれば死に、成功すれば生き延びる」

余命1年の感想と現状を発表したドクター・中松氏
余命1年の感想と現状を発表したドクター・中松氏

導管癌という治療が難しい癌で、余命が今年末と医師から宣告されているドクター・中松氏が、1月16日に世田谷区にあるドクター・中松ハウスで記者会見を開いた。

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2014年6月26日に開いた会見で、自身が癌で、余命1年半と宣告されたことを明かしていた同氏は、余命1年の感想と現状を発表するという趣旨で会見に臨んだ。

まずは癌の症状に関して新発見があったそうで、「ものを食べると目の前が真っ白になって、しかも卒倒する」と説明。「この症状は私もあまり聞いたことがない。癌になった人がいろいろな症状を訴えますが、論文を見ても本を見ても書いていない。これは私の新発見じゃなかろうかと思っている」と話すと、その理由について「いろいろな病院や医者に聞きましたが、誰も答えられなかった」と答えた。

そんな自分の癌を治すため、発明家の中松氏は自ら癌治療法を研究しているが、その現状の発表も。同氏は10の治療法を開発中で、「10全部が完成しないと、私の命は本年末で終わり」と述べ、現状では「そのうち2つくらいは何とか完成している状態。2割研究が進んでいるけど、8割はできあがっていない」と明かした。

この日は、そのうちの1つが完成していることを発表。それが「20 TwenTea」(1ヵ月分[16包]で税込4500円)というお茶で、「本日をもって大量生産に成功し、どなたにでも供給できる状態になった」と語った。

また、現在2割という治療法の開発状況について、想定内か、それとも早いと思っているか、遅れていると思っているかと尋ねると、「(誰もやったことがないことに挑戦しているので)見込みは誰にもわからない。天のみぞ知る。一生懸命、努力するしかないということ」と話すと、続けて「しかし私は、天に感謝している、月並みな癌だったら面白くない。失敗をすれば死にますし、成功をすれば生き延びるという、まさに命をかけた発明をしている。ただし、決して悲壮な研究ではない」と話した。

一方で、中松氏は、今年3月以降、イギリス、デンマーク、スウェーデンなどの大学を訪問する予定になっている。理由の1つとして「私が死ぬ前に、これまで研究してきたことを後世に残し、後世の人のためになるようにしていきたい」と話すと、「もちろん、癌の治療法の研究も続けていく」と続けた。

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