水嶋ヒロ、当初は断りながらも『黒執事』に主演し製作まで手がけた理由を明かす

左から松橋真三プロデューサー、水嶋ヒロ、大谷健太郎監督
左から松橋真三プロデューサー、水嶋ヒロ、大谷健太郎監督

映画『黒執事』の舞台挨拶が12月17日に福岡県福岡市の都久志会館で行われ、主演の水嶋ヒロ、大谷健太郎監督、松橋真三プロデューサーが登壇。当初、断っていた水嶋が出演するに至った理由などが明かされた。

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本作はシリーズ累計発行部数1700万部を突破し、世界42の国と地域で翻訳されている人気コミックを実写映画化した作品。映画化しようと思った理由について松橋は「プロデューサーだったら『黒執事』くらいバリューのある作品なら、誰でも映画化したいと思っているもの。しかし、素晴らしい作品を作るには主人公のキャラクターと演じる役者さんがマッチすることが大切」と話し、「水嶋ヒロがやるんだったら、この企画は映画になると思ったのが最初」と映画化へのスタートラインを語った。

だが、水嶋は当初、相当難色を示したようで「色々な手を尽くしましたが、それでもなかなか“Yes”と言ってくれませんでした」と振り返ると、「でも、何度か話をするうちに彼がアイデアマンだということに気づき、『企画や台本から一緒に作らないか』と相談してみました」と懐に入り込むきっかけを披露した。

一方の水嶋は、松橋からの熱烈アプローチを受け、「純粋に必要とされる喜びがどんどん膨らんでいきました。台本を仕上げるまでに約1年半かかったのですが、その台本が完成し、出演のオファーをいただいたときには断る理由が何もなくなっていました。松橋さんにまんまとしてやられたところもあります(笑)」とコメント。

その上、水嶋はこの映画で、本名の“齋藤智裕”名義で共同プロデューサーも兼務している。これについて松橋は「実は、最初から水嶋さんにプロデューサーをお願いしようと決めてはいたわけではなく、一緒に台本作りをしていくのがすごく楽しくて、撮影が終わる頃には、ここまで一緒にやってきたんだから、映画作る過程を全て一緒にやりませんかと提案しました」と話した。

また、松橋は「ずっと台本をいっしょに作りながら、この映画を見た後に心にぐっと残るものを残してお客さんたちに帰ってほしいなという話をしていました。彼(水嶋)が一生懸命に考えてくれて、台本のかなりの部分を実際に書いています。心に残るぐっとくるセリフは、ひょっとしたら水嶋ヒロが書いたんじゃないかなと思って見ていただいて間違いないです。この作品の中には“水嶋ヒロのエキス”がつまっています」と、プロデューサーとしての水嶋の横顔を語った。

映画については大谷監督が「とにかくアクションはすごいです。ミステリーもあります。最後に本当に深い人間ドラマがあり、心に残るものがきっとあると思います」とアピール。水嶋は「松橋さんに誘っていただいてから今に至るまで、おそらく2年半、もしかしたら3年くらいは経っているのかもしれません。ずっとこの3年間は『黒執事』一色でやってきました。この映画には僕が持っている全てが詰まっていると言っても過言ではないくらい、全てをこの作品に注いできました」と、その思いを口にしていた。

『黒執事』は1月18日より新宿ピカデリーほかにて全国公開となる。

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