3度目のオスカー受賞なるか! トム・ハンクスが感動の社会派エンタメひっさげ来日会見

トム・ハンクス
トム・ハンクス
トム・ハンクス
通訳の戸田奈津子(右)の落とし物を拾ってあげたトム・ハンクス(左)
トム・ハンクス
ポール・グリーングラス監督
トム・ハンクス
ポール・グリーングラス監督(左)とトム・ハンクス(右)
ポール・グリーングラス監督(左)とトム・ハンクス(右)
ポール・グリーングラス監督(左)とトム・ハンクス(右)

乗組員を救うためにたった1人で海賊の人質となった船長──2009年にソマリア沖で起きた海賊襲撃事件の様子を描いた映画『キャプテン・フィリップス』の記者会見が10月18日に東京ミッドタウンホールで行われ、主演のトム・ハンクスとポール・グリーングラス監督が出席した。

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東京国際映画祭への出席のために来日したハンクス。当初は16日に記者会見を行う予定だったが台風の影響で来日が遅れ、この日の会見に。またポール・グリーングラス監督も予定を変更して出席した。

船長を演じたハンクスは迫真の演技を披露していて3度目となるオスカー受賞への期待が高まるが、アカデミー賞にノミネートされることについてハンクスは「(アカデミー賞は)ワールドカップとパンケーキが合わさったようなもの。楽しいパーティなので、招かれれば楽しもうと思っている。タキシードもタダでもらえるしね」と笑顔を浮かべた。

またハンクスは、映画に登場するソマリア人の海賊たちについて「やせ衰えた彼らはただの悪人ではなく、腐敗した国で絶望し、希望を持てない若者たち。映画を通じて、そういう複雑な背景があることが分かるはずだ」と、社会問題を訴えた部分もあることを強調した。

そんな本作を作る上での社会性と娯楽性とのバランスについて聞かれたグリーングラス監督は、「私にとって大切なのは、観客に満足してもらえること。映画を見終わったときに『素晴らしかった』と思ってもらえるものを作るのが我々の仕事だ」と映画哲学を語っていた。

グリーングラス監督はジャーナリスティックな作風で知られ『ボーン・スプレマシー』などを手がけてきたが、撮影スタイルはかなりアクティブで急な予定変更もあったという。これについてハンクスは「即興的に(シーンを)作るのが監督の真骨頂。こういう撮影では自由な演技が引き出され、リアリティが出るんだ」と話し、監督の手法を支持した。

人気シリーズ小説を映画化したヒット作『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズにも主演しているハンクスだが、シリーズ最新作となる小説「Inferno(原題)」の映画化について聞かれると、「本はとても素晴らしく映画化の話もあるけれど、何も決定していないんだ」と説明。さらに「もちろん(映画シリーズを製作した)ソニー・ピクチャーズは(原作の映画化権を)のどから手が出るほど欲しがっていると思うよ。パスするほどバカじゃないだろうから」とニヤリと笑っていた。

『キャプテン・フィリップス』は11月29日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。

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