山本太郎の演技を、監督、共演者も絶賛/『朝日のあたる家』初日舞台挨拶

左から太田隆文監督、並樹史朗、、平沢いずみ、橋本わかな、斉藤とも子
左から太田隆文監督、並樹史朗、、平沢いずみ、橋本わかな、斉藤とも子
左から太田隆文監督、並樹史朗、、平沢いずみ、橋本わかな、斉藤とも子
平田一家のお父さん役を演じた並樹史朗

先の参院選で無所属の新人ながら、脱原発を訴え当選した山本太郎議員も出演する『朝日のあたる家』。この映画が9月28日に東京で初日を迎え、渋谷・アップリンクで行われた舞台挨拶に平田一家を演じた並樹史朗、斉藤とも子、平沢いずみ、橋本わかなの4人と、太田隆文監督が登壇した。

『朝日のあたる家』山本太郎インタビュー

本作は静岡県湖西市を舞台に、この町に住む平田一家と、この町を襲った地震や原子力発電所の爆発と、それによって避難勧告を余儀なくされた平田一家の姿を描いた感動作。映画のテーマについて太田監督は「原発事故は題材であって、この映画は家族の物語。こういったときに家族はどうあるべきか、何をするべきなのかを考えてほしい」と説明。

平田家のお父さんを演じた並樹は「僕は原発問題とか難しいことはわからないが、『家族ってこうじゃないかな』と思って一生懸命演技しました。このお三方を家族だと思って演技をし、それを守ろうとして守れない男の悔しさ、そんな気持ちで叫んだ」と語った。

また、劇中で描かれる一時帰宅のシーンについて、お母さん役の斉藤は「自分たちが長く住んできた愛する家がグチャグチャに荒らされていて、自分と役の境がなくなっていたので、すごく辛かった」とコメント。

長女を演じた平沢も「本当はリハーサルで(撮影場所の)様子を見てから現場に入るのですが、初めて見たときに自分の家が荒らされているというのを目の当たりにしたかったので、監督に無理を言ってリハーサルも見ないで、部屋の状況も(本番の)撮影で初めて見るという形をとってもらったので感情を入れやすかった」と撮影での工夫や役作りについて明かした。

一方、山本扮する光太郎おじさんが病院に見舞いにくるシーンについては、太田監督が「リハーサルでスタッフもみんなも泣いてしまった。太郎さんの芝居はセリフでなく本気。『長生きせーや』というのは彼のメッセージであり、思い。それを僕がセリフにさせていただいた。照明部や撮影部は、『(現場は)助手に任せますから』とスタッフが隠れて泣いていた程の名演技でだった」と、迫真の演技を見せた山本を絶賛。

次女を演じた橋本も「リハで、太郎さんが『軽めでいけよ。70%でやれ』って仰られて、『わかりました』と言ったのに、太郎さんの言葉1つひとつがズシーンときて、涙が止まらなく、本番じゃないのに大泣きしちゃって、目も耳も真っ赤になっちゃった」と振り返っていた。

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