長髪の綾野剛は怪しかった!? 鬼才・石井監督が印象の変化がキャスティング決め手と告白

石井岳龍監督(左)と花文化研究者・川崎景介(右)
石井岳龍監督(左)と花文化研究者・川崎景介(右)

NHK大河ドラマ『八重の桜』にも出演する若手人気俳優・綾野剛と若手実力派女優・黒木華が共演する『シャニダールの花』のトークイベントが5月24日に松屋銀座で行われ、鬼才・石井岳龍監督が綾野の魅力について語った。

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同作は、女性の胸に花が咲くという不思議な現象を追う男女が、美しくも危険な花の魅力に惹かれ運命を狂わせていく様子を描いた作品。石井監督は「シャニダールというのは、ネアンデルタール人の化石が発見された遺跡の名前なんです。そこには花の化石もあったそうなんです。野蛮だったと言われているネアンデルタール人も死者を悼み、花を捧げていたという話にインスピレーションを受けた」と映画作りの背景を明かした。

植物学者役を演じる主演・綾野については「(最初)彼は髪を長髪にしていて、怪しい感じがしていた」と元々の印象を語ってから、「(NHK連続テレビ小説の)『カーネーション』で綾野君を見たときは、髪を短く切って、地に足がついた普通っぽい、日常にいる人に見えた。それが良かったんです」と印象の変化がキャスティングにつながったことを告白。

さらに監督は、役作りに不安を抱く綾野と「一緒に飲みに行ったりして自分をさらけ出していろんな話をしました」と、その交流についても語った。

映画については「花のことをもっと知りたくなる、いつも隣にある花が、この映画を見た後に少し違って見えるような視点を伝えられればと思っています」と説明してから、「難しい映画ではないので、男女の違いなどにも注目して見ていただけたらと思います」とアピールしていた。

『シャニダールの花』は7月20日よりテアトル新宿ほかにて全国公開される。

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