社会派ドラマでセクシー女医を演じた木村佳乃。自分の役名を忘れ、監督も苦笑い…

『誰も守ってくれない』記者会見にて。左から柳葉敏郎、志田未来、佐藤浩市、松田龍平、木村佳乃
『誰も守ってくれない』記者会見にて。左から柳葉敏郎、志田未来、佐藤浩市、松田龍平、木村佳乃

24日、事件の加害者保護をテーマにした『誰も守ってくれない』が公開初日を迎え、主演の佐藤浩市、ヒロイン役の志田未来をはじめ、松田龍平、石田ゆり子、佐々木蔵之介、佐野史郎、木村佳乃、柳葉敏郎、君塚良一監督が都内の映画館で舞台挨拶を行った。

兄が殺人事件の容疑者となり、ある日突然、加害者の家族として世間から糾弾されることとなった15歳のヒロイン。彼女を保護することになった刑事を演じた佐藤は、「(志田との)距離感が近くなりすぎないようにキープしたかったので、あまり彼女とは話さないようにしていました」と撮影時の様子を語った。志田とはその後うち解けることができたようで、志田は、「撮影中は話せませんでしたが、全国キャンペーン中に色々とお話しできました」と笑顔で話していた。

今月11日に結婚したばかりの松田が演じたのは、佐藤扮する刑事の同僚。その松田と共演した印象について佐藤は、「(現場では)彼ともほとんど話さなかったんです。でも、浮遊感があって面白い男だなぁ、と思いました」とコメント。木村も同感だったようで、「龍平さんは、想像していたのとは違い、本当に面白くて癒し系なんですよ」と松田の意外な素顔を教えてくれた。

そんな木村が演じたのは、主人公を診る精神科医師。「監督からセクシーな女医でお願いします、と言われ悩みました。でも、浩市さんがとても色っぽいので、自然と誘導していただき──」と役作りについて話し始めた木村だったが、なんと自分の役名を忘れ、監督も苦笑い。木村につられたのか、石田もロケ地を間違え、佐々木も「(僕の)役名はなんでしたっけ?」と俳優陣がボケを連発。監督に「みなさんしっかりしてください!」と叱られていた。

モントリオール世界映画祭で最優秀脚本賞を受賞したのも話題のひとつ。それについて監督は、「みんな、自分たちの国でも起きていることだと言っていました。人と人が向き合う勇気を持てば、信頼し合えるし支え合えるということを伝えたかった」と語っていた。

24日の夜9時からは、本作のプロローグともいうべきドラマ「誰も守れない」(フジテレビ)がテレビ放映される。映画の4カ月前の事件を描いたこのドラマでも主演をつとめた佐藤は、「これを見ると、僕と謎の女(木村佳乃)との関係が分かると思います」と話していた。

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